さて日常的に使われるもので「蛍雪」という言葉があります。
この蛍雪に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
蛍雪がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは蛍雪の読み方と意味、「ほたるゆき」と「けいせつ」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.蛍雪の正しい読み方は「ほたるゆき」「けいせつ」?
では蛍雪の正しい読み方は、「ほたるゆき」「けいせつ」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、蛍雪の正しい読み方は「けいせつ」になります。
蛍雪の”蛍”は「ほたる」「けい」と読むことができますが、蛍雪は「けいせつ」と読むのが正しく、「ほたるゆき」と読むのは間違いです。
また蛍雪(けいせつ)のように「蛍(けい)」が用いられている言葉には、
「蛍光(けいこう)・蛍窓(けいそう)・蛍光灯(けいこうとう)」があります。
蛍雪(けいせつ)のように「雪(せつ)」が用いられている言葉には、
「雪辱(せつじょく)・雪害(せつがい)・冠雪(かんせつ)・風雪(ふうせつ)」などがあります。
次の章で蛍雪の意味と類義語について解説していきます。
2.蛍雪の意味と類義語について
では蛍雪の意味と類義語について見ていきましょう。
まず蛍雪は「苦労して勉学に励むこと」の意味として用いられています。
晋(しん)の車胤(しゃいん)は家が貧しくて灯油が買えないために、薄い袋の中に入れた蛍(ほたる)の光で読書し、孫康(そんこう)も同様に貧しかったため、積雪の反射の光で勉強したという話からきています。
蛍雪を用いた例文としては、「蛍雪の功を積む」や、
「蛍雪の功成(な)って合格することができた」のような使い方で用いられています。
また蛍雪の類義語としては、「苦学(くがく)・独学(どくがく)・力行(りっこう)・篤学(とくがく)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても蛍雪と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「蛍雪の読み方と意味、”ほたるゆき”と”けいせつ”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 蛍雪の正しい読み方は「けいせつ」で、「ほたるゆき」は間違い。
- 蛍雪は「苦労して勉学に励むこと」の意味。
- 蛍雪の類義語には、「苦学・独学・力行・篤学」などがある。