さて日常的に使われるもので「罷る」という言葉があります。
この罷るに使用されている漢字は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは罷るの読み方と意味、「そしる」と「まかる」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.罷るの正しい読み方は「そしる」「まかる」?
では罷るの正しい読み方は、「そしる」「まかる」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、罷るの正しい読み方は「まかる」になります。
罷るの”罷”は「まか(る)」「ひ」と読むことはできますが、「そし(る)」と読むことはできないので、罷るを「そしる」と読むのは間違いです。
「そしる」というのは、”謗る・誹る”と書き表されるため注意が必要です。
次の章で罷るの意味と類義語について解説していきます。
2.罷るの意味について
では罷るの意味について見ていきましょう。
まず罷るの意味は下記のとおりです。
- 貴人の前から退去すること
- 都から地方へ行くこと
- 死ぬこと
- 「行く」「来る」の丁寧語のこと
- (他の動詞の上に付いて)改まった言い方にする言葉
貴人というのは、”地位・身分の高い人のこと”を意味します。
罷るを用いた例文としては、「ただいま罷り越しました」や、
「それが罷り通るのはおかしい」のような使い方で用いられています。
”罷り越す”というのは「参上する」の意味で、”罷り通る”というのは「通る。通用する」の意味になります。
一般的に罷るは「(他の動詞の上に付いて)改まった言い方にする言葉」の意味で使われることが多く、どちらの例文も「(他の動詞の上に付いて)改まった言い方にする言葉」の意味で使用しています。
以上が「罷るの読み方と意味、”そしる”と”まかる”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 罷るの正しい読み方は「まかる」で、「そしる」は間違い。
<罷るの意味>
- 貴人の前から退去すること
- 都から地方へ行くこと
- 死ぬこと
- 「行く」「来る」の丁寧語のこと
- (他の動詞の上に付いて)改まった言い方にする言葉