このページでは間髪の読み方と意味、「かんぱつ」と「かんはつ」どちらが正しいのかを解説しています。

 

 

 

1.間髪の正しい読み方は「かんぱつ」「かんはつ」?

 

結論から言ってしまうと、間髪の正しい読み方は「かんはつ」になります

 

 

知らない人も多いですが、実は”間髪”という熟語は存在しません。

 

間髪という言葉はもともと「間(かん)、髪(はつ)を容(い)れず」から来たもので、
区切り方からも分かる通り、「間髪(かんはつ)」という熟語は存在しません。

 

 

ですが「間髪を容れず」と区切らずに誤って使う人が増えたために、
”間髪”という熟語があるものだと多くの人に認識されているんですね

 

なので間髪というのは”間(かん)、髪(はつ)”であることから、間髪を「かんぱつ」と読むのは間違いで、「かんはつ」と読むのが正しいので覚えておきましょう。

 

 

次の章で間髪の意味と類義語について解説していきます。

 

2.間髪の意味と類義語について

 

まず”間髪”という熟語は存在しないので、”間髪を容(い)れず”の意味と類義語を見ていきます。

 

間髪を容れずは「ほとんど間を置かずに。すぐに」の意味として用いられています。

 

間髪を容れずは”髪の毛一本ほどのすき間もない”という意味から転じて、
「ほとんど間を置かずに。すぐに」という意味で使用されています。

 

 

そして間髪を”容れず”ではなく間髪を”入れず”と書いても問題はありません

 

本来は”容れず”と表記するのが正しいのですが、
”容(い)れず”は常用外の読み方で”入れず”と意味はほぼ同じです。

 

意味的にほぼ同じなので一般的には”間髪を入れず”と表記したり、ひらがなで”間髪をいれず”と書くことがあるんですね。

 

 

 

間髪を用いた例文としては、「ボケると間髪を容れずにツッコミをする」や、
「彼は質問されると、間髪を容れずに答えた」のような使い方で用いられています。

 

上記の例文のように「間髪(かんはつ)」は、”間髪を容れず”という慣用句として使われます。

 

 

 

また間髪を容れずの類義語としては、「咄嗟(とっさ)・次第(しだい)・瞬間(しゅんかん)・途端(とたん)」などの言葉が挙げられます

 

どの言葉についても間髪を容れずと意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。

 

 

以上が「間髪の読み方と意味、”かんぱつ”と”かんはつ”正しいのは?」でした。

 

 

3.まとめ

これまで説明したことをまとめますと、

  • 間髪の正しい読み方は「かんはつ」で、「かんぱつ」は間違い。
  • ”間髪を容れず”は存在するが、”間髪”という熟語は存在しない。
  • 間髪を容れずは「ほとんど間を置かずに。すぐに」の意味。
  • 間髪の類義語には、「咄嗟・次第・瞬間・途端」などがある。

 

 

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