さて日常的に使われることはあまりないですが、「升席」という言葉があります。
この升席に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
升席がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは升席の読み方と意味、「ますせき」と「まっせき」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.升席の正しい読み方は「ますせき」「まっせき」?
では升席の正しい読み方は、「ますせき」「まっせき」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、升席の正しい読み方は「ますせき」になります。
升席の”升”は「ます」(促音化により「まっ」)と読むことはできますが、升席を「まっせき」と読むのは間違いです。
(促音化とは、2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語(カ行・サ行・タ行・パ行)の前に付いた音が「っ」(これを促音という)に変化する現象のこと)
「まっせき」というのは、”末席(まっせき)”と書き表されるため注意が必要です。
また升席(ますせき)のように「升(ます)」が用いられている言葉には、
「升目(ますめ)・升座(ますざ)・升酒(ますざけ)・三升(みます)」などがあります。
升席(ますせき)のように「席(せき)」が用いられている言葉には、
「欠席(けっせき)・会席(かいせき)・同席(どうせき)・首席(しゅせき)」などがあります。
次の章で升席の意味と類義語について解説していきます。
2.升席の意味と類義語について
では升席の意味と類義語について見ていきましょう。
まず升席は「劇場・相撲場(すもうば)などで、四角形に仕切った観客席のこと」の意味として用いられています。
一升の定員は4人ほどで仕切られていることが多いです。
また升席の類義語としては、「桟敷(さじき)・客席(きゃくせき)・座席(ざせき)・ボックス席」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても升席と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「升席の読み方と意味、”ますせき”と”まっせき”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 升席の正しい読み方は「ますせき」で、「まっせき」は間違い。
- 升席は「劇場・相撲場などで、四角形に仕切った観客席のこと」の意味。
- 升席の類義語には、「桟敷・客席・座席・ボックス席」などがある。