さて日常的に使われるもので「片棒」という言葉があります。
この片棒に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
片棒がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは片棒の読み方と意味、「かたぼう」と「へんぼう」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.片棒の正しい読み方は「かたぼう」「へんぼう」?
では片棒の正しい読み方は、「かたぼう」「へんぼう」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、片棒の正しい読み方は「かたぼう」になります。
片棒の”片”は「かた」「へん」と読むことができますが、片棒は「かたぼう」と読むのが正しく、「へんぼう」と読むのは間違いです。
また片棒(かたぼう)のように「片(かた)」が用いられている言葉には、
「片方(かたほう)・片側(かたがわ)・片言(かたこと)・片道(かたみち)」などがあります。
片棒(かたぼう)のように「棒(ぼう)」が用いられている言葉には、
「相棒(あいぼう)・泥棒(どろぼう)・金棒(かなぼう)・棍棒(こんぼう)」などがあります。
次の章で片棒の意味と類義語について解説していきます。
2.片棒の意味と類義語について
では片棒の意味と類義語について見ていきましょう。
まず片棒は「駕籠(かご)を担ぐ2人のうちの1人のこと」の意味として用いられています。
駕籠というのは、”乗り物のひとつ。竹製または木製で、人の乗る部分の上に1本の長い柄を通し、前後から担いで運ぶもの”を意味します。
片棒は一般的には”片棒を担ぐ”という慣用句として使われることがほとんどで、
これは「ある計画や仕事に協力すること」の意味で、悪事についていうことが多いです。
片棒を担ぐの例文として、「犯罪の片棒を担ぐようなことはできない」のように使用されます。
また片棒の類義語としては、「相棒(あいぼう)・伴侶(はんりょ)・相方(あいかた)・同腹(どうふく)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても片棒と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「片棒の読み方と意味、”かたぼう”と”へんぼう”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 片棒の正しい読み方は「かたぼう」で、「へんぼう」は間違い。
- 片棒は「駕籠を担ぐ2人のうちの1人のこと」の意味。
- 片棒の類義語には、「相棒・伴侶・相方・同腹」などがある。