さて日常的に使われることはほとんどないですが、「咫尺」という言葉があります。
この咫尺に使用されている漢字(特に”咫”)は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは咫尺の読み方と意味、「しせき」と「ししゃく」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.咫尺の正しい読み方は「しせき」「ししゃく」?
では咫尺の正しい読み方は、「しせき」「ししゃく」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、咫尺の正しい読み方は「しせき」になります。
咫尺の”咫”は「し」、”尺”は「しゃく」「せき」と読むことができますが、
咫尺は「しせき」と読むのが正しく、「ししゃく」と読むのは間違いです。
また咫尺(しせき)のように「咫(し)」が用いられている言葉は、咫尺の他には見つけることができませんでした。
咫尺(しせき)のように「尺(せき)」が用いられている言葉には、
「尺地(せきち)・尺土(せきど)・尺牘(せきとく)・尺一(せきいつ)」などがあります。
次の章で咫尺の意味と類義語について解説していきます。
2.咫尺の意味と類義語について
では咫尺の意味と類義語について見ていきましょう。
まず咫尺は「距離が非常に近いこと/貴人に接近すること。貴人に面会すること」の意味として用いられています。
”咫”は中国の周の制度で8寸、”尺”は1尺(=10寸)のことを意味します。
(1寸=約3センチメートル)
また咫尺の類義語としては、「至近(しきん)・身近(みぢか)・拝謁(はいえつ)・謁見(えっけん)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても咫尺と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「咫尺の読み方と意味、”しせき”と”ししゃく”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 咫尺の正しい読み方は「しせき」で、「ししゃく」は間違い。
- 咫尺は「距離が非常に近いこと/貴人に接近すること。貴人に面会すること」の意味。
- 咫尺の類義語には、「至近・身近・拝謁・謁見」などがある。