結論から言ってしまうと、新仏の正しい読み方は「あらぼとけ」「しんぼとけ」「にいぼとけ」になります。
新仏の”新”は「あたら(しい)」「あら(た)」「にい」「しん」、”仏”は「ほとけ」「ぶつ」と読むことができますが、新仏を「しんぶつ」と読むのは間違いです。
ただ一般的には新仏は「あらぼとけ」と読むことが多いです。
また”仏”の読み方は「ほとけ」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「ぼとけ」という読み方をすることはできません。
新仏のように「あらほとけ」「しんほとけ」「にいほとけ」ではなく、「あらぼとけ」「しんぼとけ」「にいぼとけ」と濁って読むのは、日本語の「連濁(れんだく)」と呼ばれているものです。
連濁とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する現象のこと”を言います。
新仏であれば、新(あら・しん・にい)+仏(ほとけ)なので、仏(後ろの語)の語頭である清音の”ほ”が濁音の”ぼ”に変化します。
例えば「手紙(てがみ)」や「綿毛(わたげ)」は連濁なしで読むと、
「てかみ」や「わたけ」と読むのが普通です。
もともと”紙”には「がみ」という読み方はないですし、”毛”にも「げ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では、連濁によって後ろの語頭が清音から濁音に変わるため、
「手紙(てがみ)」「綿毛(わたげ)」と濁らせて読んでいるのです。
ただすべての言葉が連濁によって濁音に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で新仏の意味について解説していきます。
新仏は「近ごろ亡くなった死者のこと/死後、初めての盆に供養(くよう)される死者の霊のこと」の意味として用いられています。
新仏を用いた例文としては、「新仏を葬るための墓を作る」や、
「これは新仏の霊を迎える祭壇だ」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「近ごろ亡くなった死者のこと」の意味で、
後者の例文は「死後、初めての盆に供養される死者の霊のこと」の意味で使用しています。
また新仏の類義語としては、「魂魄(こんぱく)・幽霊(ゆうれい)・霊魂(れいこん)・御魂(みたま)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても新仏と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「新仏の読み方と意味、”あらぼとけ”と”しんぶつ”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど