さて日常的に使われるもので「不調法」という言葉があります。
この不調法に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
不調法がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは不調法の読み方と意味、「ぶちょうほう」と「ふちょうほう」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.不調法の正しい読み方は「ぶちょうほう」「ふちょうほう」?
では不調法の正しい読み方は、「ぶちょうほう」「ふちょうほう」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、不調法の正しい読み方は「ぶちょうほう」になります。
不調法の”不”は「ふ」「ぶ」と読むことができますが、不調法は「ぶちょうほう」と読むのが正しく、「ふちょうほう」と読むのは間違いです。
「ぶちょうほう」は不調法の他にも”無調法”と書き表されますが、一般的には”不調法”と表記されることが多いです。
また不調法(ぶちょうほう)のように「不(ぶ)」が用いられている言葉には、
「不躾(ぶしつけ)・不気味(ぶきみ)・不器用(ぶきよう)・筆不精(ふでぶしょう)」などがあります。
次の章で不調法の意味と類義語について解説していきます。
2.不調法の意味と類義語について
では不調法の意味と類義語について見ていきましょう。
まず不調法は「行き届かないさま/嗜好品(しこうひん)や芸事(げいごと)などを嗜(たしな)まないさま/過ち。粗相(そそう)のこと」の意味として用いられています。
嗜好品というのは、”栄養を取るためでなく、風味や刺激を得るための飲食物などのこと”で、お茶・コーヒー・酒・煙草(たばこ)などが嗜好品として挙げられます。
不調法を用いた例文としては、「酒はまったく不調法なもので」や、「彼の不調法をお詫びします」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「嗜好品や芸事などを嗜まないさま」の意味で、後者の例文は「過ち。粗相のこと」の意味で使用しています。
また不調法の類義語としては、「非礼(ひれい)・失礼(しつれい)・無礼(ぶれい)・失敬(しっけい)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても不調法と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「不調法の読み方と意味、”ぶちょうほう”と”ふちょうほう”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 不調法の正しい読み方は「ぶちょうほう」で、「ふちょうほう」は間違い。
- 不調法は「行き届かないさま/嗜好品や芸事などを嗜まないさま/過ち。粗相のこと」の意味。
- 不調法の類義語には、「非礼・失礼・無礼・失敬」などがある。