さて日常的に使われるもので「変化」という言葉があります。
この変化に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
変化がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは変化の読み方と意味、「へんげ」と「へんか」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.変化の正しい読み方は「へんげ」「へんか」?
では変化の正しい読み方は、「へんげ」「へんか」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、変化の正しい読み方は「へんげ」「へんか」の両方になります。
変化の”変”は「か(わる)」「へん」、”化”は「ば(ける)」「か」「け」と読むことができます。
一般的には変化は「へんか」と読むことが多いです。
ただ変化は「へんげ」「へんか」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また”化”の読み方は「け」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「げ」という読み方をすることはできません。
変化のように「へんけ」ではなく、「へんげ」と濁って読むのは、日本語の「連濁(れんだく)」と呼ばれているものです。
連濁とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する現象のこと”を言います。
変化であれば、変(へん)+化(け)なので、化(後ろの語)の語頭である清音の”け”が濁音の”げ”に変化します。
例えば「手紙(てがみ)」や「綿毛(わたげ)」は連濁なしで読むと、
「てかみ」や「わたけ」と読むのが普通です。
もともと”紙”には「がみ」という読み方はないですし、”毛”にも「げ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では、連濁によって後ろの語頭が清音から濁音に変わるため、
「手紙(てがみ)」「綿毛(わたげ)」と濁らせて読んでいるのです。
ただすべての言葉が連濁によって濁音に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で変化の意味と類義語について解説していきます。
2.変化の意味と類義語について
では変化の意味と類義語について見ていきましょう。
まず変化(へんげ)は「神仏が人の姿になって現れること/動物などが姿を変えて現れること/形が変わって違ったものが現れること」の意味として用いられています。
変化を「へんげ」と読むと上記のような意味になりますが、
「へんか」と読むと「性質・状態などが変わること」の意味となります。
このように変化は「へんげ」「へんか」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので覚えておきましょう。
変化を用いた例文としては、「七変化(しちへんげ)の別名を持つ植物」や、
「時代の変化(へんか)についていけない」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「形が変わって違ったものが現れること」の意味で、
後者の例文は「性質・状態などが変わること」の意味で使用しています。
また変化の類義語としては、「転化(てんか)・変身(へんしん)・異変(いへん)・変容(へんよう)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても変化と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「変化の読み方と意味、”へんげ”と”へんか”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 変化の正しい読み方は「へんげ」「へんか」の両方。
- 変化(へんげ)は「神仏が人の姿になって現れること/動物などが姿を変えて現れること/形が変わって違ったものが現れること」の意味。
- 変化(へんか)は「性質・状態などが変わること」の意味。
- 変化の類義語には、「転化・変身・異変・変容」などがある。