さて日常的に使われることはあまりないですが、「化仏」という言葉があります。
この化仏に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
化仏がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは化仏の読み方と意味、「けぶつ」と「かぶつ」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.化仏の正しい読み方は「けぶつ」「かぶつ」?
では化仏の正しい読み方は、「けぶつ」「かぶつ」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、化仏の正しい読み方は「けぶつ」になります。
化仏の”化”は「ば(ける)」「か」「け」、”仏”は「ほとけ」「ぶつ」と読むことができますが、化仏は「けぶつ」と読むのが正しく、「かぶつ」と読むのは間違いです。
また化仏(けぶつ)のように「化(け)」が用いられている言葉には、
「化身(けしん)・化俗(けぞく)・化粧(けしょう)・所化(しょけ)」などがあります。
化仏(けぶつ)のように「仏(ぶつ)」が用いられている言葉には、
「仏像(ぶつぞう)・仏壇(ぶつだん)・仏門(ぶつもん)・念仏(ねんぶつ)」などがあります。
次の章で化仏の意味と類義語について解説していきます。
2.化仏の意味と類義語について
では化仏の意味と類義語について見ていきましょう。
まず化仏は「仏・菩薩(ぼさつ)が、衆生(しゅじょう)を救済するために出現させる仮の姿のこと/観音(かんのん)菩薩の頭部などに置かれる、小形の仏像のこと」の意味として用いられています。
衆生というのは、”生命のあるものすべて。特に、人間のこと”を指します。
また化仏の類義語としては、「化身(けしん)・如来(にょらい)・権化(ごんげ)・化生(けしょう)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても化仏と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「化仏の読み方と意味、”けぶつ”と”かぶつ”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 化仏の正しい読み方は「けぶつ」で、「かぶつ」は間違い。
- 化仏は「仏・菩薩が、衆生を救済するために出現させる仮の姿のこと/観音菩薩の頭部などに置かれる、小形の仏像のこと」の意味。
- 化仏の類義語には、「化身・如来・権化・化生」などがある。