さて日常的に使われるもので「突く」という言葉があります。
この突くに用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
突くがどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは突くの読み方と意味、「つつく」と「つく」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.突くの正しい読み方は「つつく」「つく」?
では突くの正しい読み方は、「つつく」「つく」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、突くの正しい読み方は「つつく」「つく」の両方になります。
突くの”突”は「つ(く)」「とつ」と読むことができます。
一般的には突くは「つく」と読むことがほとんどで、「つつく」はひらがなで”つつく”と書き表されることがほとんどです。
ただ突くは「つつく」「つく」のどちらで読むかによって、意味が異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また突くの”突”に「つつ(く)」という読み方はありませんが、突くを「つつく」と読んでいるのは、当て字によるものです。
「つつく」という言葉の意味に、”突”という漢字が持っている意味が合っていたため、”突く”に「つつく」という読み方が当てられました。
次の章で突くの意味について解説していきます。
2.突くの意味について
では突くの意味について見ていきましょう。
まず突く(つつく)は「軽く何回もつくこと/唆(そそのか)すこと。けしかけること/欠点などを取り上げて問題にすること/箸(はし)で食べ物をつまみとって食べること」の意味として用いられています。
突(つつ)くを用いた例文としては、「彼女の短所を突(つつ)く」や、
「皆で鍋を突(つつ)く」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「彼女の短所を突(つつ)く」の意味で、
後者の例文は「箸で食べ物をつまみとって食べること」の意味で使用しています。
突くを「つつく」と読むと上記のような意味になりますが、「つく」と読むと下記のような意味となります。
- 尖ったもので勢いよく刺したり、強く当てたりすること
- 細長い物の先で強く押すこと
- 棒などの先を打ち当てて鳴らすこと
- 細長い物の先を地面や床に押し立てて、支えにすること
- 地面などに打ち当てて、何度も弾(はず)ませること
- 相手の欠点や、弱点を攻撃すること
- 心や感覚を強く刺激すること
- 障害や悪条件を問題にしないで何かをすること
- 勢いよく突き抜けること
- 将棋で、盤上にある歩(ふ)を前に1つ進めること
このように突くは「つつく」「つく」のどちらで読むかによって、意味が異なるので覚えておきましょう。
突(つ)くを用いた例文としては、「相手の虚(きょ)を突(つ)く」や、
「台風を突(つ)いて出発する」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「相手の欠点や、弱点を攻撃すること」の意味で、
後者の例文は「障害や悪条件を問題にしないで何かをすること」の意味で使用しています。
以上が「突くの読み方と意味、”つつく”と”つく”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 突くの正しい読み方は「つつく」「つく」の両方。
- 突く(つつく)は「軽く何回もつくこと/唆すこと。けしかけること/欠点などを取り上げて問題にすること/箸で食べ物をつまみとって食べること」の意味。
<突く(つく)の意味>
- 尖ったもので勢いよく刺したり、強く当てたりすること
- 細長い物の先で強く押すこと
- 棒などの先を打ち当てて鳴らすこと
- 細長い物の先を地面や床に押し立てて、支えにすること
- 地面などに打ち当てて、何度も弾ませること
- 相手の欠点や、弱点を攻撃すること
- 心や感覚を強く刺激すること
- 障害や悪条件を問題にしないで何かをすること
- 勢いよく突き抜けること
- 将棋で、盤上にある歩(ふ)を前に1つ進めること