さて日常的に使われることはあまりないですが、「内聞」という言葉があります。
この内聞に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
内聞がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは内聞の読み方と意味、「ないぶん」と「ないもん」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.内聞の正しい読み方は「ないぶん」「ないもん」?
では内聞の正しい読み方は、「ないぶん」「ないもん」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、内聞の正しい読み方は「ないぶん」になります。
内聞の”聞”は「き(く)」「ぶん」「もん」と読むことができますが、
内聞は「ないぶん」と読むのが正しく、「ないもん」と読むのは間違いです。
また内聞(ないぶん)のように「内(ない)」が用いられている言葉には、
「内勤(ないきん)・内向(ないこう)・屋内(おくない)・家内(かない)」などがあります。
内聞(ないぶん)のように「聞(ぶん)」が用いられている言葉には、
「異聞(いぶん)・外聞(がいぶん)・新聞(しんぶん)・見聞(けんぶん)」などがあります。
次の章で内聞の意味と類義語について解説していきます。
2.内聞の意味と類義語について
では内聞の意味と類義語について見ていきましょう。
まず内聞は「(高貴な人が)非公式に耳にすること/表沙汰(おもてざた)にしないこと」の意味として用いられています。
内聞を用いた例文としては、「内聞に達する」や、
「このことは内聞にしてもらいたい」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「(高貴な人が)非公式に耳にすること」の意味で、
後者の例文は「表沙汰にしないこと」の意味で使用しています。
また内聞の類義語としては、「隠蔽(いんぺい)・隠匿(いんとく)・黙秘(もくひ)・秘匿(ひとく)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても内聞と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「内聞の読み方と意味、”ないぶん”と”ないもん”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 内聞の正しい読み方は「ないぶん」で、「ないもん」は間違い。
- 内聞は「(高貴な人が)非公式に耳にすること/表沙汰にしないこと」の意味。
- 内聞の類義語には、「隠蔽・隠匿・黙秘・秘匿」などがある。