さて日常的に使われるもので「蔵元」という言葉があります。
この蔵元に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
蔵元がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは蔵元の読み方と意味、「くらもと」と「ぞうげん」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.蔵元の正しい読み方は「くらもと」「ぞうげん」?
では蔵元の正しい読み方は、「くらもと」「ぞうげん」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、蔵元の正しい読み方は「くらもと」になります。
蔵元の”蔵”は「くら」「ぞう」と読むことができますが、蔵元は「くらもと」と読むのが正しく、「ぞうげん」と読むのは間違いです。
また蔵元(くらもと)のように「蔵(くら)」が用いられている言葉には、
「蔵米(くらまい)・蔵出し(くらだし)・大蔵省(おおくらしょう)・お蔵入り(おくらいり)」などがあります。
蔵元(くらもと)のように「元(もと)」が用いられている言葉には、
「元値(もとね)・元手(もとで)・身元(みもと)・口元(くちもと)」などがあります。
次の章で蔵元の意味と類義語について解説していきます。
2.蔵元の意味と類義語について
※軒先(のきさき)につるされた杉玉(すぎだま)の写真
では蔵元の意味と類義語について見ていきましょう。
まず蔵元は「酒・醤油(しょうゆ)・味噌(みそ)などの醸造元のこと/江戸時代、蔵屋敷で蔵物(くらもの)の出納(すいとう)を担当した商人のこと」の意味として用いられています。
ちなみに日本酒の酒屋・酒蔵の軒先に杉玉(すぎだま)が飾られていることがありますが、これは杉玉を飾ることで”新酒が出来たこと”を知らせています。
(杉玉とは、杉の葉を集めてボール状にしたもの)
杉玉はだいたい2〜3月ころに飾られ始め、最初は緑色をしていて、薄い緑色、枯れた茶色と杉玉の色が次第に変化していきます。
また蔵元の類義語としては、「杜氏(とうじ)・酒屋(さかや)・酒造(しゅぞう)・ワイナリー」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても蔵元と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「蔵元の読み方と意味、”くらもと”と”ぞうげん”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 蔵元の正しい読み方は「くらもと」で、「ぞうげん」は間違い。
- 蔵元は「酒・醤油・味噌などの醸造元のこと/江戸時代、蔵屋敷で蔵物の出納を担当した商人のこと」の意味。
- 蔵元の類義語には、「杜氏・酒屋・酒造・ワイナリー」などがある。