さて日常的に使われるもので「事由」という言葉があります。
この事由に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
事由がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは事由の読み方と意味、「じゆ」と「じゆう」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.事由の正しい読み方は「じゆ」「じゆう」?
では事由の正しい読み方は、「じゆ」「じゆう」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、事由の正しい読み方は「じゆう」になります。
事由の”由”は「ゆ」「ゆう」と読むことができますが、
事由は「じゆう」と読むのが正しく、「じゆ」と読むのは間違いです。
事由を言葉にすると「じゆ」と聞こえる場合も多いですが、
「じゆ」は間違いで、「じゆう」と読むのが正しいので覚えておきましょう。
また事由(じゆう)のように「由(ゆう)」が用いられている言葉には、
「自由(じゆう)・理由(りゆう)・因由(いんゆう)・許由(きょゆう)」などがあります。
次の章で事由の意味と類義語について解説していきます。
2.事由の意味と類義語について
では事由の意味と類義語について見ていきましょう。
まず事由は「事柄(出来事)が起きた理由のこと」の意味として用いられています。
事由は法律などでよく使われる言葉です。
「事由は?」と聞かれたら、「その事柄(出来事)の理由は?」と同じ意味になります。
”理由”と”事由”は意味が似ているためよく混同されがちですが、
理由の方が事由よりも意味の範囲が広いことが違いとして挙げられます。
なので理由という言葉の中に、事由の意味も含まれています。
法律の場合は”その事柄(出来事)が起こった事実”を重要視するため、
事情なども考慮している”理由”ではなく”事由”の方がよく使われます。
事由を用いた例文としては、「会議を欠席する事由をお聞かせください」や、
「これらの行為を正当化する事由がない」のような使い方で用いられています。
また事由の類義語としては、「原因(げんいん)・事情(じじょう)・情状(じょうじょう)・要因(よういん)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても事由と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「事由の読み方と意味、”じゆ”と”じゆう”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 事由の正しい読み方は「じゆう」で、「じゆ」は間違い。
- 事由は「事柄(出来事)が起きた理由のこと」の意味。
- 事由の類義語には、「原因・事情・情状・要因」などがある。