結論から言ってしまうと、太客の正しい読み方は「ふときゃく」になります。
太客の”太”は「ふと(い)」「た」と読むことができますが、太客は「ふときゃく」と読むのが正しく、「たきゃく」と読むのは間違いです。
また太客(ふときゃく)のように「太(ふと)」が用いられている言葉には、
「太棹(ふとざお)・太股(ふともも)・太織(ふとおり)・太っ腹(ふとっぱら)」などがあります。
太客(ふときゃく)のように「客(きゃく)」が用いられている言葉には、
「客足(きゃくあし)・先客(せんきゃく)・来客(らいきゃく)・顧客(こきゃく)」などがあります。
次の章で太客の意味について解説していきます。
太客は「水商売などで多額の金を使う客。太っ腹な客のこと」の意味として用いられています。
水商売というのは、”先の見通しが立ちにくく、世間の人気や嗜好(しこう)に大きく依存し、収入が不安定な職業・業種のこと”を意味します。
日雇い労働者などの、収入が安定しない理由が世間の人気や嗜好でない職業・業種については、水商売には含みません。
また太客の類義語としては、「馴染み客(なじみきゃく)・常連(じょうれん)・得意客(とくいきゃく)・VIP(ビップ)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても太客と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「太客の読み方と意味、”ふときゃく”と”たきゃく”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど