結論から言ってしまうと、原発の正しい読み方は「げんぱつ」になります。
原発の”原”は「はら」「げん」、”発”は「はつ」と読むことができますが、原発を「げんはつ」と読むのは間違いです。
また原発の”発”の読み方は「はつ」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「ぱつ」という読み方をすることはできません。
原発のように「げんはつ」ではなく、「げんぱつ」と変化して読むのは、日本語の「半濁音化(はんだくおんか)」と呼ばれているものです。
半濁音化とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭(ハ行音)がパ行音に変化する現象のこと”を言います。
このパ行音(パ・ピ・プ・ペ・ポ)のことを”半濁音(はんだくおん)”と呼びます。
原発であれば、原(げん)+発(はつ)なので、発(後ろの語)の語頭である”は”が半濁音の”ぱ”に変化します。
例えば「卵白(らんぱく)」や「分布(ぶんぷ)」は半濁音化なしで読むと、
「らんはく」や「ぶんふ」と読むのが普通です。
もともと”白”には「ぱく」という読み方はないですし、”布”にも「ぷ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では半濁音化によって半濁音(パ行音)に変化するため、
「卵白(らんぱく)」「分布(ぶんぷ)」と変化させて読んでいるのです。
ただすべての言葉が半濁音化によって半濁音(パ行音)に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で原発の意味について解説していきます。
原発は「原子力発電の略のこと/原子力発電所の略のこと/最初に発症すること」の意味として用いられています。
原子力発電とは”原子炉で発生する熱エネルギーを利用した発電のこと”で、
その”原子力発電の方式による発電所のこと”を原子力発電所と言います。
原発を用いた例文としては、「原発再稼働に反対する」や、
「それは原発不明の病気だ」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「原子力発電所の略のこと」の意味で、
後者の例文は「最初に発症すること」の意味で使用しています。
また原発の類義語としては、「火力発電(かりょくはつでん)・プルサーマル発電・MOX燃料(モックスねんりょう)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても原発と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「原発の読み方と意味、”げんはつ”と”げんぱつ”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど