さて日常的に使われるもので「原発」という言葉があります。
この原発に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
原発がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは原発の読み方と意味、「げんはつ」と「げんぱつ」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.原発の正しい読み方は「げんはつ」「げんぱつ」?
では原発の正しい読み方は、「げんはつ」「げんぱつ」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、原発の正しい読み方は「げんぱつ」になります。
原発の”原”は「はら」「げん」、”発”は「はつ」と読むことができますが、原発を「げんはつ」と読むのは間違いです。
また原発の”発”の読み方は「はつ」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「ぱつ」という読み方をすることはできません。
原発のように「げんはつ」ではなく、「げんぱつ」と変化して読むのは、日本語の「半濁音化(はんだくおんか)」と呼ばれているものです。
半濁音化とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭(ハ行音)がパ行音に変化する現象のこと”を言います。
このパ行音(パ・ピ・プ・ペ・ポ)のことを”半濁音(はんだくおん)”と呼びます。
原発であれば、原(げん)+発(はつ)なので、発(後ろの語)の語頭である”は”が半濁音の”ぱ”に変化します。
例えば「卵白(らんぱく)」や「分布(ぶんぷ)」は半濁音化なしで読むと、
「らんはく」や「ぶんふ」と読むのが普通です。
もともと”白”には「ぱく」という読み方はないですし、”布”にも「ぷ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では半濁音化によって半濁音(パ行音)に変化するため、
「卵白(らんぱく)」「分布(ぶんぷ)」と変化させて読んでいるのです。
ただすべての言葉が半濁音化によって半濁音(パ行音)に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で原発の意味と類義語について解説していきます。
2.原発の意味と類義語について
では原発の意味と類義語について見ていきましょう。
まず原発は「原子力発電の略のこと/原子力発電所の略のこと/最初に発症すること」の意味として用いられています。
原子力発電とは”原子炉で発生する熱エネルギーを利用した発電のこと”で、
その”原子力発電の方式による発電所のこと”を原子力発電所と言います。
原発を用いた例文としては、「原発再稼働に反対する」や、
「それは原発不明の病気だ」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「原子力発電所の略のこと」の意味で、
後者の例文は「最初に発症すること」の意味で使用しています。
また原発の類義語としては、「火力発電(かりょくはつでん)・プルサーマル発電・MOX燃料(モックスねんりょう)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても原発と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「原発の読み方と意味、”げんはつ”と”げんぱつ”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 原発の正しい読み方は「げんぱつ」で、「げんはつ」は間違い。
- 原発は「原子力発電の略のこと/原子力発電所の略のこと/最初に発症すること」の意味。
- 原発の類義語には、「火力発電・プルサーマル発電・MOX燃料」などがある。