さて日常的に使われるもので「薬価」という言葉があります。
この薬価に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
薬価がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは薬価の読み方と意味、「やっか」と「やくか」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.薬価の正しい読み方は「やっか」「やくか」?
では薬価の正しい読み方は、「やっか」「やくか」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、薬価の正しい読み方は「やっか」になります。
薬価の”薬”は「くすり」「やく」、”価”は「か」と読むことができますが、薬価を「やくか」と読むのは間違いです。
また薬価の”薬”の読み方は「やく」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「やっ」という読み方をすることはできません。
薬価のように「やくか」ではなく、「やっか」と変化して読むのは、日本語の「促音化(そくおんか)」と呼ばれているものです。
促音化とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語(カ行・サ行・タ行・パ行)の前に付いた音が「っ」(これを促音という)に変化する現象のこと”を言います。
薬価であれば、薬(やく)+価(か)なので、価(後ろの語)の前に付いた音である”く”が促音の”っ”に変化します。
例えば「楽器(がっき)」や「切削(せっさく)」は促音化なしで読むと、
「がくき」や「せつさく」と読むのが普通です。
もともと”楽”には「がっ」という読み方はないですし、”切”にも「せっ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では促音化によって促音(「っ」)に変化するため、
「楽(がっ)」「切(せっ)」と変化させて読んでいるのです。
ただすべての言葉が促音化によって促音(「っ」)に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で薬価の意味と類義語について解説していきます。
2.薬価の意味と類義語について
では薬価の意味と類義語について見ていきましょう。
まず薬価は「薬の値段のこと」の意味として用いられています。
薬価を用いた例文としては、「薬価を払う」や、
「薬価の引き下げによる影響」のような使い方で用いられています。
また薬価の類義語としては、「治療費(ちりょうひ)・診察料(しんさつりょう)・診療費(しんりょうひ)・医療費(いりょうひ)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても薬価と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「薬価の読み方と意味、”やっか”と”やくか”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 薬価の正しい読み方は「やっか」で、「やくか」は間違い。
- 薬価は「薬の値段のこと」の意味。
- 薬価の類義語には、「治療費・診察料・診療費・医療費」などがある。