このページでは疾病の読み方と意味、「しつびょう」と「しっぺい」どちらが正しいのかを解説しています。

 

 

 

1.疾病の正しい読み方は「しつびょう」「しっぺい」?

 

結論から言ってしまうと、疾病の正しい読み方は「しっぺい」になります

 

疾病の”疾”は「しつ」、”病”は「やまい」「びょう」「へい」と読むことができますが、疾病は「しっぺい」と読むのが正しく、「しつびょう」と読むのは間違いです。

 

 

 

また疾病を「しっぺい」と読むのは、日本語の”促音化(そくおんか)+半濁音化(はんだくおんか)”によるものです。

 

 

疾病の”疾”の読み方は「しつ」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「しっ」という読み方をすることはできません。

 

疾病のように「しつぺい」ではなく、「しっぺい」と変化して読むのは、日本語の「促音化(そくおんか)」と呼ばれているものです

 

(”病”を「ぺい」と読むのは半濁音化によるもので、少し後に解説しています)

 

 

促音化とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語(カ行・サ行・タ行・パ行)の前に付いた音が「っ」(これを促音という)に変化する現象のこと”を言います。

 

疾病であれば、疾(しつ)+病(ぺい)なので、病(後ろの語)の前に付いた音である”つ”が促音の”っ”に変化します。

 

 

 

そして疾病の”病”の読み方は「へい」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「ぺい」という読み方をすることはできません。

 

疾病のように「しっへい」ではなく、「しっぺい」と変化して読むのは、日本語の「半濁音化(はんだくおんか)」と呼ばれているものです

 

 

半濁音化とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭(ハ行音)がパ行音に変化する現象のこと”を言います。

 

このパ行音(パ・ピ・プ・ペ・ポ)のことを”半濁音(はんだくおん)”と呼びます。

 

疾病であれば、疾(しっ)+病(へい)なので、病(後ろの語)の語頭である”へ”が半濁音の”ぺ”に変化します。

 

 

このように日本語の”促音化+半濁音化”によって疾病を「しっぺい」と読んでいます。

 

 

次の章で疾病の意味と類義語について解説していきます。

 

2.疾病の意味と類義語について

 

疾病は「病気のこと」の意味として用いられています。

 

 

疾病を用いた例文としては、「ガンは三大疾病のひとつだ」や、
「彼は疾病もケガもなく健康だ」のような使い方で用いられています。

 

 

 

また疾病の類義語としては、「病魔(びょうま)・疾患(しっかん)・万病(まんびょう)・病患(びょうかん)」などの言葉が挙げられます

 

どの言葉についても疾病と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。

 

 

以上が「疾病の読み方と意味、”しつびょう”と”しっぺい”正しいのは?」でした。

 

 

3.まとめ

これまで説明したことをまとめますと、

  • 疾病の正しい読み方は「しっぺい」で、「しつびょう」は間違い。
  • 疾病は「病気のこと」の意味。
  • 疾病の類義語には、「病魔・疾患・万病・病患」などがある。

 

 

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