さて日常的に使われるもので「酷寒」という言葉があります。
この酷寒に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
酷寒がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは酷寒の読み方と意味、「こっかん」と「こくかん」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.酷寒の正しい読み方は「こっかん」「こくかん」?
では酷寒の正しい読み方は、「こっかん」「こくかん」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、酷寒の正しい読み方は「こっかん」「こくかん」の両方になります。
酷寒の”酷”は「ひど(い)」「きび(しい)」「こく」、”寒”は「さむ(い)」「かん」と読むことができます。
ただ一般的には酷寒は「こっかん」と読むことがほとんどです。
また酷寒の”酷”の読み方は「こく」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「こっ」という読み方をすることはできません。
酷寒のように「こくかん」ではなく、「こっかん」と変化して読むのは、日本語の「促音化(そくおんか)」と呼ばれているものです。
促音化とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語(カ行・サ行・タ行・パ行)の前に付いた音が「っ」(これを促音という)に変化する現象のこと”を言います。
酷寒であれば、酷(こく)+寒(かん)なので、寒(後ろの語)の前に付いた音である”く”が促音の”っ”に変化します。
例えば「楽器(がっき)」や「切削(せっさく)」は促音化なしで読むと、
「がくき」や「せつさく」と読むのが普通です。
もともと”楽”には「がっ」という読み方はないですし、”切”にも「せっ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では促音化によって促音(「っ」)に変化するため、
「楽(がっ)」「切(せっ)」と変化させて読んでいるのです。
ただすべての言葉が促音化によって促音(「っ」)に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で酷寒の意味と類義語について解説していきます。
2.酷寒の意味と類義語について
では酷寒の意味と類義語について見ていきましょう。
まず酷寒は「厳しい寒さのこと」の意味として用いられています。
酷寒を用いた例文としては、「そこは酷寒の地であった」や、
「酷寒に対処するための装備をつける」のような使い方で用いられています。
また酷寒の類義語としては、「極寒(ごっかん)・寒冷(かんれい)・余寒(よかん)・苦寒(くかん)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても酷寒と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「酷寒の読み方と意味、”こっかん”と”こくかん”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 酷寒の正しい読み方は「こっかん」「こくかん」の両方。
- 酷寒は「厳しい寒さのこと」の意味。
- 酷寒の類義語には、「極寒・寒冷・余寒・苦寒」などがある。