結論から言ってしまうと、既出の正しい読み方は「きしゅつ」になります。
既出の”既”は「すで(に)」「き」と読むことはできますが、「がい」と読むことはできないので、既出を「がいしゅつ」と読むのは間違いです。
既出の”既(き)”という字は”概(がい)”という字に似ているので、
既出を「がいしゅつ」と間違えて読んでしまう人が多いのでしょう。
ネット上では「概出(がいしゅつ)」と書いている人もいますが、概出という言葉はないため注意が必要です。
また既出(きしゅつ)のように「既(き)」が用いられている言葉には、
「既婚(きこん)・既存(きそん)・既知(きち)・既決(きけつ)」などがあります。
次の章で既出の意味と類義語について解説していきます。
既出は「既(すで)に出ていること」の意味として用いられています。
既出自体に”すでに”という意味が含まれているため、「すでに既出」や「もう既出」みたいに意味が重複するような使い方はしません。
既出を用いた例文としては、「先ほどの質問は既出です」や、
「アイデアを募ったが、既出のものしか出てこない」のような使い方で用いられています。
また既出の類義語としては、「前述(ぜんじゅつ)・前出(ぜんしゅつ)・既存(きそん)・前陳(ぜんちん)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても既出と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「既出の読み方と意味、”がいしゅつ”と”きしゅつ”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
<読み間違えやすい漢字の一覧>
<難読漢字の一覧(偏)>