さて日常的に使われるもので「青天井」という言葉があります。
この青天井に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
青天井がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは青天井の読み方と意味、「あおてんじょう」と「せいてんい」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
では青天井の正しい読み方は、「あおてんじょう」「せいてんい」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、青天井の正しい読み方は「あおてんじょう」になります。
青天井の”青”は「あお」「せい」、”天”は「あま」「てん」、”井”は「い」「しょう」と読むことができますが、青天井を「せいてんい」と読むのは間違いです。
また”井”の読み方は「しょう」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「じょう」という読み方をすることはできません。
天井のように「てんしょう」ではなく、「てんじょう」と濁って読むのは、日本語の「連濁(れんだく)」と呼ばれているものです。
連濁とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する現象のこと”を言います。
天井であれば、天(てん)+井(しょう)なので、井(後ろの語)の語頭である清音の”しょ”が濁音の”じょ”に変化します。
例えば「手紙(てがみ)」や「綿毛(わたげ)」は連濁なしで読むと、
「てかみ」や「わたけ」と読むのが普通です。
もともと”紙”には「がみ」という読み方はないですし、”毛”にも「げ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では、連濁によって後ろの語頭が清音から濁音に変わるため、
「手紙(てがみ)」「綿毛(わたげ)」と濁らせて読んでいるのです。
ただすべての言葉が連濁によって濁音に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で青天井の意味と類義語について解説していきます。
では青天井の意味と類義語について見ていきましょう。
まず青天井は「(空を天井に見立てて)青空のこと/(空は果てしなく高いことから)物の値段や数値がどこまでも上がり続けること。また、その状態のこと」の意味として用いられています。
青天井を用いた例文としては、「物価は青天井だ」や、
「青天井相場で大儲けした」のような使い方で用いられています。
一般的に青天井は後者の意味で使われることが多く、どちらの例文も「物の値段や数値がどこまでも上がり続けること。また、その状態のこと」の意味で使用しています。
また青天井の類義語としては、「無制限(むせいげん)・野放図(のほうず)・無尽蔵(むじんぞう)・底なし(そこなし)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても青天井と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「青天井の読み方と意味、”あおてんじょう”と”せいてんい”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、