さて日常的に使われるもので「中風」という言葉があります。
この中風に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
中風がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは中風の読み方と意味、「ちゅうぶう」と「ちゅうふう」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.中風の正しい読み方は「ちゅうぶう」「ちゅうふう」?
では中風の正しい読み方は、「ちゅうぶう」「ちゅうふう」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、中風の正しい読み方は「ちゅうぶう」「ちゅうふう」「ちゅうぶ」になります。
中風の”中”は「なか」「ちゅう」、”風”は「かぜ」「ふう」「ふ」と読むことができます。
ただ一般的には中風は「ちゅうぶう」と読むことが多いです。
また”風”の読み方は「ふう」「ふ」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「ぶう」「ぶ」という読み方をすることはできません。
中風のように「ちゅうふう」「ちゅうふ」ではなく、「ちゅうぶう」「ちゅうぶ」と濁って読むのは、日本語の「連濁(れんだく)」と呼ばれているものです。
連濁とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する現象のこと”を言います。
中風であれば、中(ちゅう)+風(ふう・ふ)なので、風(後ろの語)の語頭である清音の”ふ”が濁音の”ぶ”に変化します。
例えば「手紙(てがみ)」や「綿毛(わたげ)」は連濁なしで読むと、
「てかみ」や「わたけ」と読むのが普通です。
もともと”紙”には「がみ」という読み方はないですし、”毛”にも「げ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では、連濁によって後ろの語頭が清音から濁音に変わるため、
「手紙(てがみ)」「綿毛(わたげ)」と濁らせて読んでいるのです。
ただすべての言葉が連濁によって濁音に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で中風の意味と類義語について解説していきます。
2.中風の意味と類義語について
では中風の意味と類義語について見ていきましょう。
まず中風は「脳出血などの後遺症で運動神経が麻痺し、全身または半身不随になる状態。また、その病気のこと」の意味として用いられています。
また中風の類義語としては、「卒中(そっちゅう)・脳梗塞(のうこうそく)・脳溢血(のういっけつ)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても中風と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「中風の読み方と意味、”ちゅうぶう”と”ちゅうふう”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 中風の正しい読み方は「ちゅうぶう」「ちゅうふう」「ちゅうぶ」のすべて。
- 中風は「脳出血などで運動神経が麻痺し、全身または半身不随になる病気のこと」の意味。
- 中風の類義語には、「卒中・脳梗塞・脳溢血」などがある。