さて日常的に使われるもので「中腰」という言葉があります。
この中腰に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
中腰がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは中腰の読み方と意味、「なかごし」と「ちゅうごし」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.中腰の正しい読み方は「なかごし」「ちゅうごし」?
では中腰の正しい読み方は、「なかごし」「ちゅうごし」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、中腰の正しい読み方は「ちゅうごし」になります。
中腰の”中”は「なか」「ちゅう」と読むことができますが、中腰は「ちゅうごし」と読むのが正しく、「なかごし」と読むのは間違いです。
また”腰”の読み方は「こし」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「ごし」という読み方をすることはできません。
中腰のように「ちゅうこし」ではなく、「ちゅうごし」と濁って読むのは、日本語の「連濁(れんだく)」と呼ばれているものです。
連濁とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する現象のこと”を言います。
中腰であれば、中(ちゅう)+腰(こし)なので、腰(後ろの語)の語頭である清音の”こ”が濁音の”ご”に変化します。
例えば「手紙(てがみ)」や「綿毛(わたげ)」は連濁なしで読むと、
「てかみ」や「わたけ」と読むのが普通です。
もともと”紙”には「がみ」という読み方はないですし、”毛”にも「げ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では、連濁によって後ろの語頭が清音から濁音に変わるため、
「手紙(てがみ)」「綿毛(わたげ)」と濁らせて読んでいるのです。
ただすべての言葉が連濁によって濁音に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で中腰の意味と類義語について解説していきます。
2.中腰の意味と類義語について
では中腰の意味と類義語について見ていきましょう。
まず中腰は「腰を半分だけ前に折り曲げた低い姿勢のこと」の意味として用いられています。
中腰を用いた例文としては、「中腰で作業する」や、
「中腰は腰への負担が大きい」のような使い方で用いられています。
また中腰の類義語としては、「屈む(かがむ)・蹲る(うずくまる)・這う(はう)・しゃがむ」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても中腰と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「中腰の読み方と意味、”なかごし”と”ちゅうごし”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 中腰の正しい読み方は「ちゅうごし」で、「なかごし」は間違い。
- 中腰は「腰を半分だけ前に折り曲げた低い姿勢のこと」の意味。
- 中腰の類義語には、「屈む・蹲る・這う・しゃがむ」などがある。