さて日常的に使われるもので「愛顧」という言葉があります。
この愛顧に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
愛顧がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは愛顧の読み方と意味、「あいそ」と「あいこ」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.愛顧の正しい読み方は「あいそ」「あいこ」?
では愛顧の正しい読み方は、「あいそ」「あいこ」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、愛顧の正しい読み方は「あいこ」になります。
愛顧の”顧”は「かえり(みる)」「こ」と読むことはできますが、「そ」と読むことはできないので、愛顧を「あいそ」と読むのは間違いです。
「あいそ」というのは、”愛想(あいそ)”と書き表されるため注意が必要です。
また愛顧(あいこ)のように「愛(あい)」が用いられている言葉には、
「愛妻(あいさい)・恋愛(れんあい)・自愛(じあい)・相愛(そうあい)」などがあります。
愛顧(あいこ)のように「顧(こ)」が用いられている言葉には、
「顧客(こきゃく)・顧問(こもん)・回顧(かいこ)・恩顧(おんこ)」などがあります。
次の章で愛顧の意味と類義語について解説していきます。
2.愛顧の意味と類義語について
では愛顧の意味と類義語について見ていきましょう。
まず愛顧は「(商人などを)目をかけ引き立てること」の意味として用いられています。
引き立てられる側(つまり商人側)から言う語で、”御愛顧(ごあいこ)”の形で用いられることが多いです。
愛顧を用いた例文としては、「日頃の御愛顧に応えて」や、
「今後とも一層の御愛顧を賜りますよう」のような使い方で用いられています。
また愛顧の類義語としては、「愛好(あいこう)・愛着(あいちゃく)・支持(しじ)・得意(とくい)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても愛顧と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「愛顧の読み方と意味、”あいそ”と”あいこ”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 愛顧の正しい読み方は「あいこ」で、「あいそ」は間違い。
- 愛顧は「(商人などを)目をかけ引き立てること」の意味。
- 愛顧の類義語には、「愛好・愛着・支持・得意」などがある。