さて日常的に使われるもので「手勢」という言葉があります。
この手勢に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
手勢がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは手勢の読み方と意味、「てぜい」と「しゅせい」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.手勢の正しい読み方は「てぜい」「しゅせい」?
では手勢の正しい読み方は、「てぜい」「しゅせい」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、手勢の正しい読み方は「てぜい」になります。
手勢の”手”は「て」「しゅ」、”勢”は「いきお(い)」「せい」と読むことができますが、手勢を「しゅせい」と読むのは間違いです。
また”勢”の読み方は「せい」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「ぜい」という読み方をすることはできません。
手勢のように「てせい」ではなく、「てぜい」と濁って読むのは、日本語の「連濁(れんだく)」と呼ばれているものです。
連濁とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する現象のこと”を言います。
手勢であれば、手(て)+勢(せい)なので、勢(後ろの語)の語頭である清音の”せ”が濁音の”ぜ”に変化します。
例えば「手紙(てがみ)」や「綿毛(わたげ)」は連濁なしで読むと、
「てかみ」や「わたけ」と読むのが普通です。
もともと”紙”には「がみ」という読み方はないですし、”毛”にも「げ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では、連濁によって後ろの語頭が清音から濁音に変わるため、
「手紙(てがみ)」「綿毛(わたげ)」と濁らせて読んでいるのです。
ただすべての言葉が連濁によって濁音に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で手勢の意味と類義語について解説していきます。
2.手勢の意味と類義語について
では手勢の意味と類義語について見ていきましょう。
まず手勢は「その人が直接率いている軍勢のこと」の意味として用いられています。
手勢を用いた例文としては、「手勢を率いて戦う」や、
「手勢の数でいえばこちらが有利だ」のような使い方で用いられています。
また手勢の類義語としては、「友軍(ゆうぐん)・増援(ぞうえん)・加勢(かせい)・義勇軍(ぎゆうぐん)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても手勢と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「手勢の読み方と意味、”てぜい”と”しゅせい”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 手勢の正しい読み方は「てぜい」で、「しゅせい」は間違い。
- 手勢は「その人が直接率いている軍勢のこと」の意味。
- 手勢の類義語には、「友軍・増援・加勢・義勇軍」などがある。