このページでは手前の読み方と意味、「てめえ」と「てまえ」どちらが正しいのかを解説しています。

 

 

 

1.手前の正しい読み方は「てめえ」「てまえ」?

 

結論から言ってしまうと、手前の正しい読み方は「てめえ」「てまえ」の両方になります

 

手前の”手”は「て」「しゅ」、”前”は「まえ」「ぜん」と読むことができます。

 

 

 

一般的には手前は「てまえ」と読むことがほとんどです。

 

ただ手前は「てめえ」「てまえ」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので注意が必要です。

 

(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)

 

 

 

手前の”前”という字は単体で「めえ」と読むことはできませんが、
日本語における音変化によって「てまえ」から「てめえ」という読み方に変化しました。

 

 

音変化というのは簡単に言うと、”発音しにくい音を発音しやすい音に変化させたもの”です。

 

この音変化により、手前は通常では読むことができない「てめえ」という読み方になったんですね。

 

 

次の章で手前の意味について解説していきます。

 

2.手前の意味について

 

手前(てめえ)は「一人称の人代名詞。自分/二人称の人代名詞。お前」の意味として用いられています。

 

 

手前を「てめえ」と読むと上記のような意味になりますが、「てまえ」と読むと下記のような意味となります。

  1. 自分の目の前のこと
  2. 他人に対する体裁(ていさい)のこと
  3. 腕前。技量のこと
  4. (”点前”とも表記される)茶の湯の所作・作法のこと
  5. 一人称の人代名詞。自分のことを謙遜(けんそん)していう語。わたくし
  6. 二人称の人代名詞。お前

 

このように手前は「てめえ」「てまえ」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので覚えておきましょう。

 

 

 

手前を用いた例文としては、「言い出した手前(てまえ)、とても断れない」や、「お手前(てまえ)を拝見する」のような使い方で用いられています。

 

前者の例文は「他人に対する体裁のこと」の意味で、
後者の例文は「腕前。技量のこと」の意味で使用しています。

 

 

以上が「手前の読み方と意味、”てめえ”と”てまえ”正しいのは?」でした。

 

 

3.まとめ

これまで説明したことをまとめますと、

  • 手前の正しい読み方は「てめえ」「てまえ」の両方。
  • 手前(てめえ)は「一人称の人代名詞。自分/二人称の人代名詞。お前」の意味。

<手前(てまえ)の意味>

  1. 自分の目の前のこと
  2. 他人に対する体裁のこと
  3. 腕前。技量のこと
  4. (”点前”とも表記される)茶の湯の所作・作法のこと
  5. 一人称の人代名詞。自分のことを謙遜していう語。わたくし
  6. 二人称の人代名詞。お前

 

 

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