結論から言ってしまうと、手前の正しい読み方は「てめえ」「てまえ」の両方になります。
手前の”手”は「て」「しゅ」、”前”は「まえ」「ぜん」と読むことができます。
一般的には手前は「てまえ」と読むことがほとんどです。
ただ手前は「てめえ」「てまえ」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
手前の”前”という字は単体で「めえ」と読むことはできませんが、
日本語における音変化によって「てまえ」から「てめえ」という読み方に変化しました。
簡単に言うと音変化というのは、”発音しにくい音を発音しやすい音に変化させたもの”です。
この音変化により、手前は通常では読むことができない「てめえ」という読み方になったんですね。
次の章で手前の意味について解説していきます。
手前(てめえ)は「一人称の人代名詞。自分/二人称の人代名詞。お前」の意味として用いられています。
手前を「てめえ」と読むと上記のような意味になりますが、「てまえ」と読むと下記のような意味となります。
このように手前は「てめえ」「てまえ」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので覚えておきましょう。
手前を用いた例文としては、「言い出した手前(てまえ)、とても断れない」や、「お手前(てまえ)を拝見する」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「他人に対する体裁のこと」の意味で、後者の例文は「腕前。技量のこと」の意味で使用しています。
以上が「手前の読み方と意味、”てめえ”と”てまえ”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<手前(てまえ)の意味>
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど