このページでは空手の読み方と意味、「からて」と「くうしゅ」どちらが正しいのかを解説しています。

 

 

 

1.空手の正しい読み方は「からて」「くうしゅ」?

 

結論から言ってしまうと、空手の正しい読み方は「からて」「くうしゅ」「そらで」「そらて」「むなで」になります

 

空手の”空”は「そら」「から」「むな(しい)」「くう」、”手”は「て」「しゅ」と読むことができます。

 

 

 

一般的には空手は「からて」と読むことがほとんどです。

 

ただ空手は「からて」「くうしゅ」「そらで」「そらて」「むなで」のどれで読むかによって、意味が異なるので注意が必要です。

 

(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)

 

 

 

また”手”の読み方は「て」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「で」という読み方をすることはできません。

 

空手のように「そらて」「むなて」ではなく、「そらで」「むなで」と濁って読むのは、日本語の「連濁(れんだく)」と呼ばれているものです

 

 

連濁とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する現象のこと”を言います。

 

空手であれば、空(そら・むな)+手(て)なので、手(後ろの語)の語頭である清音の”て”が濁音の”で”に変化します。

 

 

 

例えば「手紙(てがみ)」や「綿毛(わたげ)」は連濁なしで読むと、
「てかみ」や「わたけ」と読むのが普通です。

 

もともと”紙”には「がみ」という読み方はないですし、”毛”にも「げ」という読み方は存在しません

 

 

ですが日本語では、連濁によって後ろの語頭が清音から濁音に変わるため、
「手紙(てがみ)」「綿毛(わたげ)」と濁らせて読んでいるのです。

 

ただすべての言葉が連濁によって濁音に変化するわけではないので、注意してください。

 

 

次の章で空手の意味と類義語について解説していきます。

 

2.空手の意味と類義語について

 

空手(からて)は「手に何も持っていないこと/沖縄に伝来した中国明代の拳法が、沖縄の古武道と合体して発達した武術のこと」の意味として用いられています。

 

 

空手を「からて」と読むと上記のような意味になりますが、
「くうしゅ」「そらで」「そらて」「むなで」と読むとそれぞれ下記のような意味となります、

 

空手を「くうしゅ」と読むと「手に何も持っていないこと」、「そらで」「そらて」と読むと「これといった理由もなく手が痛むこと。神経痛・リウマチなどにより、手・腕が痛むこと」、「むなで」と読むと「手に何も持っていないこと。また、手をこまねいて何もしないこと」の意味となります

 

このように空手は「からて」「くうしゅ」「そらで」「そらて」「むなで」のどれで読むかによって、意味が異なるので覚えておきましょう。

 

 

 

また空手の類義語としては、「素手(すで)・徒手(としゅ)・丸腰(まるごし)・無防備(むぼうび)」などの言葉が挙げられます

 

どの言葉についても空手と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。

 

 

以上が「空手の読み方と意味、”からて”と”くうしゅ”正しいのは?」でした。

 

 

3.まとめ

これまで説明したことをまとめますと、

  • 空手の正しい読み方は「からて」「くうしゅ」「そらで」「そらて」「むなで」のすべて。
  • 空手(からて)は「手に何も持っていないこと/沖縄に伝来した中国明代の拳法が、沖縄の古武道と合体して発達した武術のこと」の意味。
  • 空手(くうしゅ)は「手に何も持っていないこと」の意味。
  • 空手(そらで、そらて)は「これといった理由もなく手が痛むこと。神経痛・リウマチなどにより、手・腕が痛むこと」の意味。
  • 空手(むなで)は「手に何も持っていないこと。また、手をこまねいて何もしないこと」の意味。
  • 空手の類義語には、「素手・徒手・丸腰・無防備」などがある。

 

 

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