このページでは坊主の読み方と意味、「ぼうず」と「ぼうしゅ」どちらが正しいのかを解説しています。

 

 

 

 

結論から言ってしまうと、坊主の正しい読み方は「ぼうず」になります。

 

坊主の”主”は「おも」「しゅ」「す」と読むことができますが、
坊主は「ぼうず」と読むのが正しく、「ぼうしゅ」と読むのは間違いです。

 

 

 

また”主”の読み方は「す」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「ず」という読み方をすることはできません。

 

坊主のように「ぼうす」ではなく、「ぼうず」と濁って読むのは、日本語の「連濁（れんだく）」と呼ばれているものです。

 

 

連濁とは、”２つの語が結びついて１つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する現象のこと”を言います。

 

坊主であれば、坊（ぼう）＋主（す）なので、主（後ろの語）の語頭である清音の”す”が濁音の”ず”に変化します。

 

 

 

例えば「手紙（てがみ）」や「綿毛（わたげ）」は連濁なしで読むと、
「てかみ」や「わたけ」と読むのが普通です。

 

もともと”紙”には「がみ」という読み方はないですし、”毛”にも「げ」という読み方は存在しません。

 

 

ですが日本語では、連濁によって後ろの語頭が清音から濁音に変わるため、
「手紙（てがみ）」「綿毛（わたげ）」と濁らせて読んでいるのです。

 

ただすべての言葉が連濁によって濁音に変化するわけではないので、注意してください。

 

 

次の章で坊主の意味と類義語について解説していきます。

 

 

坊主の意味は下記のとおりです。

1. 寺院の主（あるじ）である僧。住職のこと
2. 髪を剃（そ）ったり短く刈（か）ったりした頭のこと。また、その人のこと
3. （比喩的に）山に木が、または木に葉がない状態のこと
4. 室町・江戸時代の武家の職名で、来客の給仕や接待をした者のこと
5. 男の子を親しんでいう語のこと
6. 他の語に添えて、あざけったりからかったりしていう語のこと
7. 釣りで、魚がまったく釣れないこと

 

 

坊主を用いた例文としては、「何をしても三日坊主で続かない」や、
「朝から釣りをしていたが坊主に終わる」のような使い方で用いられています。

 

前者の例文は「他の語に添えて、あざけったりからかったりしていう語のこと」の意味で、後者の例文は「釣りで、魚がまったく釣れないこと」の意味で使用しています。

 

 

 

また坊主の類義語としては、「光頭（こうとう）・禿頭（とくとう）・入道（にゅうどう）・スキンヘッド」などの言葉が挙げられます。

 

どの言葉についても坊主と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。

 

 

以上が「坊主の読み方と意味、”ぼうず”と”ぼうしゅ”正しいのは？」でした。

 

 

これまで説明したことをまとめますと、

 

 

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