さて日常的に使われるもので「万博」という言葉があります。
この万博に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
万博がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは万博の読み方と意味、「まんぱく」と「ばんぱく」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.万博の正しい読み方は「まんぱく」「ばんぱく」?
では万博の正しい読み方は、「まんぱく」「ばんぱく」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、万博の正しい読み方は「ばんぱく」になります。
万博の”万”は「よろず」「まん」「ばん」と読むことができますが、万博は「ばんぱく」と読むのが正しく、「まんぱく」と読むのは間違いです。
また万博の”博”の読み方は「はく」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「ぱく」という読み方をすることはできません。
万博のように「ばんはく」ではなく、「ばんぱく」と変化して読むのは、日本語の「半濁音化(はんだくおんか)」と呼ばれているものです。
半濁音化とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭(ハ行音)がパ行音に変化する現象のこと”を言います。
このパ行音(パ・ピ・プ・ペ・ポ)のことを”半濁音(はんだくおん)”と呼びます。
万博であれば、万(ばん)+博(はく)なので、博(後ろの語)の語頭である”は”が半濁音の”ぱ”に変化します。
例えば「卵白(らんぱく)」や「分布(ぶんぷ)」は半濁音化なしで読むと、
「らんはく」や「ぶんふ」と読むのが普通です。
もともと”白”には「ぱく」という読み方はないですし、”布”にも「ぷ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では半濁音化によって半濁音(パ行音)に変化するため、
「卵白(らんぱく)」「分布(ぶんぷ)」と変化させて読んでいるのです。
ただすべての言葉が半濁音化によって半濁音(パ行音)に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で万博の意味と類義語について解説していきます。
2.万博の意味と類義語について
では万博の意味と類義語について見ていきましょう。
まず万博は「万国博覧会の略のこと」の意味として用いられています。
万国博覧会というのは、”世界各国が文化と産業の成果を展示する国際的規模の博覧会のこと”です。
また万博の類義語としては、「博覧会(はくらんかい)・展示会(てんじかい)・展覧会(てんらんかい)・見本市(みほんいち)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても万博と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「万博の読み方と意味、”まんぱく”と”ばんぱく”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 万博の正しい読み方は「ばんぱく」で、「まんぱく」は間違い。
- 万博は「万国博覧会の略のこと」の意味。
- 万博の類義語には、「博覧会・展示会・展覧会・見本市」などがある。