結論から言ってしまうと、年俸の正しい読み方は「ねんぽう」になります。
年俸の”俸”は「ほう」と読むことはできますが、「ぼう」と読むことはできないので、年俸を「ねんぼう」と読むのは間違いです。
年俸の”俸(ほう)”という字は、”棒(ぼう)”という字とよく似ているため注意が必要です。
また年俸の”俸”の読み方は「ほう」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「ぽう」という読み方をすることはできません。
年俸のように「ねんほう」ではなく、「ねんぽう」と変化して読むのは、日本語の「半濁音化(はんだくおんか)」と呼ばれているものです。
半濁音化とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭(ハ行音)がパ行音に変化する現象のこと”を言います。
このパ行音(パ・ピ・プ・ペ・ポ)のことを”半濁音(はんだくおん)”と呼びます。
年俸であれば、年(ねん)+俸(ほう)なので、俸(後ろの語)の語頭である”ほ”が半濁音の”ぽ”に変化します。
例えば「卵白(らんぱく)」や「分布(ぶんぷ)」は半濁音化なしで読むと、
「らんはく」や「ぶんふ」と読むのが普通です。
もともと”白”には「ぱく」という読み方はないですし、”布”にも「ぷ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では半濁音化によって半濁音(パ行音)に変化するため、
「卵白(らんぱく)」「分布(ぶんぷ)」と変化させて読んでいるのです。
ただすべての言葉が半濁音化によって半濁音(パ行音)に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で年俸の意味について解説していきます。
年俸は「1年を単位として定めた給料。年給のこと」の意味として用いられています。
年俸を用いた例文としては、「プロスポーツ選手の年俸は億を超えることもある」や、「彼は年俸3000万円で契約した」のような使い方で用いられています。
年俸の”俸”という字には「給料」というような意味があるので、
これだけでも「1年間の給料(俸)」だから年俸なんだなと理解できますよね。
また一般的なイメージでは年俸制だと残業代が出ないと思われていますが、
年俸制であるのと残業代が発生するかどうかは関係がありません。
労働基準法37条では「時間外労働、休日出勤をした労働者には残業代を支払わなければならない」とされています。
”年俸制=残業代”が出ないというイメージはプロスポーツ選手から来ていますが、
プロスポーツ選手は個人事業主(自営業)で、会社員は労働者として契約しています。
(最近では年俸制の会社も少しずつ増えてきています)
なので個人事業主であるプロスポーツ選手は上の労働基準法には関係なく、会社員は関係あるので年俸制でも残業代は支払われるんですね。
以上が「年俸の読み方と意味、”ねんぼう”と”ねんぽう”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど