結論から言ってしまうと、王者の正しい読み方は「おうしゃ」「おうじゃ」の両方になります。
王者の”王”は「おう」、”者”は「もの」「しゃ」と読むことができます。
ただ一般的には王者は「おうじゃ」と読むことがほとんどです。
また”者”の読み方は「しゃ」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「じゃ」という読み方をすることはできません。
王者のように「おうしゃ」ではなく、「おうじゃ」と濁って読むのは、日本語の「連濁(れんだく)」と呼ばれているものです。
連濁とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する現象のこと”を言います。
王者であれば、王(おう)+者(しゃ)なので、者(後ろの語)の語頭である清音の”しゃ”が濁音の”じゃ”に変化します。
例えば「手紙(てがみ)」や「綿毛(わたげ)」は連濁なしで読むと、
「てかみ」や「わたけ」と読むのが普通です。
もともと”紙”には「がみ」という読み方はないですし、”毛”にも「げ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では、連濁によって後ろの語頭が清音から濁音に変わるため、
「手紙(てがみ)」「綿毛(わたげ)」と濁らせて読んでいるのです。
ただすべての言葉が連濁によって濁音に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で王者の意味と類義語について解説していきます。
王者は「王である人のこと/王道で天下を治める君主のこと/そのことに関して最も実力のある者のこと」の意味として用いられています。
王者を用いた例文としては、「彼は王者の風格を備えている」や、
「彼女はアーチェリーの世界王者だ」のような使い方で用いられています。
一般的に王者は「そのことに関して最も実力のある者のこと」の意味で使われることが多く、どちらの例文も「そのことに関して最も実力のある者のこと」の意味で使用しています。
また王者の類義語としては、「国王(こくおう)・皇帝(こうてい)・帝王(ていおう)・権威(けんい)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても王者と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「王者の読み方と意味、”おうしゃ”と”おうじゃ”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
<読み間違えやすい漢字の一覧>
<難読漢字の一覧(偏)>