結論から言ってしまうと、遵守の正しい読み方は「じゅんしゅ」になります。
遵守の”遵”は「じゅん」と読むことはできますが、「そん」と読むことはできないので、遵守を「そんしゅ」と読むのは間違いです。
遵守の”遵(じゅん)”という字は、”尊(そん)”という字に似ているため注意が必要です。
また遵守は「順守(じゅんしゅ)」と書かれることもありますが、どちらもほとんど同じ意味として使用されています。
はじめに使用されていたのは「遵守」の方で、「順守」は遵守の代用として使われるようになりました。
もともと昭和29年に行われた国語審議会で「遵」という漢字は削除される予定で、そのときに「遵」の代わりに「順」が使われるようになりました。
ですがその後に「遵」という漢字は削除されない方向に決まり、
「遵」が残ってしまったため、いま現在における「遵守」「順守」のようなことになっているんですね。
「遵守」「順守」のどちらを使用しても特に問題はないですが、
公用文や教科書では「遵守」、新聞やテレビでは「順守」が主に使われているそうです。
※「遵法」「順法」という言葉についても同じことが言えます。
次の章で遵守の意味と類義語について解説していきます。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
<読み間違えやすい漢字の一覧>
<難読漢字の一覧(偏)>