結論から言ってしまうと、威丈高の正しい読み方は「いたけだか」になります。
威丈高の”威”は「い」、”丈”は「たけ」「じょう」、”高”は「たか(い)」「じょう」と読むことができますが、威丈高を「いじょうこう」と読むのは間違いです。
ただ一般的に「いたけだか」というのは、”居丈高”と書き表されることが多いです。
また”高”の読み方は「たか」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「だか」という読み方をすることはできません。
威丈高のように「いたけたか」ではなく、「いたけだか」と濁って読むのは、日本語の「連濁(れんだく)」と呼ばれているものです。
連濁とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する現象のこと”を言います。
居丈高であれば、居丈(いたけ)+高(たか)なので、高(後ろの語)の語頭である清音の”た”が濁音の”だ”に変化します。
威丈高の場合は”威丈”という言葉はない(”居丈”という言葉はある)ですが、居丈高の言葉の意味的に単に”居”が”威”という字に置き代えられたものです。
例えば「手紙(てがみ)」や「綿毛(わたげ)」は連濁なしで読むと、
「てかみ」や「わたけ」と読むのが普通です。
もともと”紙”には「がみ」という読み方はないですし、”毛”にも「げ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では、連濁によって後ろの語頭が清音から濁音に変わるため、
「手紙(てがみ)」「綿毛(わたげ)」と濁らせて読んでいるのです。
ただすべての言葉が連濁によって濁音に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で威丈高の意味について解説していきます。
威丈高は「人を威圧するような態度をとるさま」の意味として用いられています。
ちなみに”居丈高”の場合は「人を威圧するような態度をとるさま/座ったときの背が高いこと」の意味となり、威丈高の意味に「座ったときの背が高いこと」の意味も含まれます。
居丈(いたけ)というのは、”座っているときの背の高さのこと”です。
威丈高を用いた例文としては、「威丈高な物言い」や、
「彼は威丈高な態度をとる」のような使い方で用いられています。
また威丈高の類義語としては、「高圧的(こうあつてき)・威圧的(いあつてき)・横柄(おうへい)・高慢(こうまん)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても威丈高と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「威丈高の読み方と意味、”いたけだか”と”いじょうこう”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど