さて日常的に使われることはあまりないですが、「郷士」という言葉があります。
この郷士に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
郷士がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは郷士の読み方と意味、「ごうし」と「きょうし」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.郷士の正しい読み方は「ごうし」「きょうし」?
では郷士の正しい読み方は、「ごうし」「きょうし」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、郷士の正しい読み方は「ごうし」になります。
郷士の”郷”は「さと」「きょう」「ごう」と読むことができますが、
郷士は「ごうし」と読むのが正しく、「きょうし」と読むのは間違いです。
また郷士(ごうし)のように「郷(ごう)」が用いられている言葉には、
「近郷(きんごう)・水郷(すいごう)・在郷(ざいごう)・郷社(ごうしゃ)」などがあります。
郷士(ごうし)のように「士(し)」が用いられている言葉には、
「力士(りきし)・兵士(へいし)・国士(こくし)・士族(しぞく)」などがあります。
次の章で郷士の意味と類義語について解説していきます。
2.郷士の意味と類義語について
では郷士の意味と類義語について見ていきましょう。
まず郷士は「江戸時代、武士の身分のまま農業に従事した者。また、武士の待遇を受けていた農民のこと」の意味として用いられています。
郷士というのは、平時は農業、戦時は軍事に従っていました。
また郷士の類義語としては、「百姓(ひゃくしょう)・士族(しぞく)・武家(ぶけ)・浪人(ろうにん)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても郷士と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「郷士の読み方と意味、”ごうし”と”きょうし”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 郷士の正しい読み方は「ごうし」で、「きょうし」は間違い。
- 郷士は「江戸時代、武士の身分のまま農業に従事した者。また、武士の待遇を受けていた農民のこと」の意味。
- 郷士の類義語には、「百姓・士族・武家・浪人」などがある。