さて日常的に使われることはあまりないですが、「白化」という言葉があります。
この白化に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
白化がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは白化の読み方と意味、「はっか」と「はくか」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.白化の正しい読み方は「はっか」「はくか」?
では白化の正しい読み方は、「はっか」「はくか」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、白化の正しい読み方は「はっか」「はくか」の両方になります。
白化の”白”は「しろ」「はく」と読むことができます。
ただ一般的には白化は「はっか」と読むことが多いです。
また白化の”白”の読み方は「はく」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「はっ」という読み方をすることはできません。
白化のように「はくか」ではなく、「はっか」と変化して読むのは、日本語の「促音化(そくおんか)」と呼ばれているものです。
促音化とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語(カ行・サ行・タ行・パ行)の前に付いた音が「っ」(これを促音という)に変化する現象のこと”を言います。
白化であれば、白(はく)+化(か)なので、化(後ろの語)の前に付いた音である”く”が促音の”っ”に変化します。
例えば「楽器(がっき)」や「切削(せっさく)」は促音化なしで読むと、
「がくき」や「せつさく」と読むのが普通です。
もともと”楽”には「がっ」という読み方はないですし、”切”にも「せっ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では促音化によって促音(「っ」)に変化するため、
「楽(がっ)」「切(せっ)」と変化させて読んでいるのです。
ただすべての言葉が促音化によって促音(「っ」)に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で白化の意味について解説していきます。
2.白化の意味について
では白化の意味について見ていきましょう。
まず白化は「白くなること/生物に本来の色彩が発現しない現象のこと」の意味として用いられています。
白化というと白化現象(はっかげんしょう)が有名ですが、これは”珊瑚(サンゴ)に共生している褐虫藻(かっちゅうそう)が抜け出ることで、珊瑚の白い骨格が透けて見える現象のこと”です。
(褐虫藻というのは、単細胞の渦鞭毛藻類(うずべんもうそうるい)の総称のこと)
海水温の上昇などにより褐虫藻が珊瑚から抜け出て、それにより珊瑚は褐虫藻から光合成生産物を受け取ることができず、そのまま珊瑚は死滅してしまいます。
以上が「白化の読み方と意味、”はっか”と”はくか”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 白化の正しい読み方は「はっか」「はくか」の両方。
- 白化は「白くなること/生物に本来の色彩が発現しない現象のこと」の意味。