このページでは万万(万々)の読み方と意味、「まんまん」と「ばんばん」どちらが正しいのかを解説しています。

 

 

 

1.万万(万々)の正しい読み方は「まんまん」「ばんばん」?

 

結論から言ってしまうと、万万の正しい読み方は「まんまん」「ばんばん」の両方になります

 

万万の”万”は「よろず」「まん」「ばん」と読むことができます。

 

 

 

一般的には万万は「ばんばん」と読むことがほとんどです。

 

ただ万万は「まんまん」「ばんばん」のどちらで読むかによって、意味が異なるので注意が必要です。

 

(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)

 

 

 

また万万(万々)に用いられている”々”というのは、踊り字の一種で、”同の字点(どうのじてん)”または、片仮名(カタカナ)の「ノ」と「マ」を組み合わせたように見えることから”ノマ点”(俗に”ノマ”)と呼ばれているものです。

 

(踊り字とは、”国語で、同じ漢字や仮名(かな)を重ねるときに用いる符号のこと”で、”々”は、「あゝ」の”ゝ”などと同じようなもの)

 

 

この”々”自体に固有の読み方は存在せず、「万々(まんまん・ばんばん)」や「久々(ひさびさ)」のように、同じ漢字を繰り返すときに、簡単に表す目的で、その漢字の代わりとして使われています

 

つまり同じ漢字が繰り返される場合は、その漢字を2回書くよりも”々”で書いた方が楽だから、”々”を使っているというわけです。

 

なので万々は”万万”、久々も”久久”とまったく同じものですので覚えておきましょう。

 

次の章で万万(万々)の意味について解説していきます。

 

2.万万(万々)の意味について

 

万万(まんまん)は「いろいろ/全て。一切(いっさい)」の意味として用いられています。

 

 

万万を「まんまん」と読むと上記のような意味になりますが、
「ばんばん」と読むと「(後に打消しの語を伴って)万が一にも。決して/十分に」の意味となります

 

このように万万は「まんまん」「ばんばん」のどちらで読むかによって、意味が異なるので覚えておきましょう。

 

 

 

万万を用いた例文としては、「そんなことは万万(ばんばん)あるまい」や、「それは万万(ばんばん)承知している」のような使い方で用いられています。

 

前者の例文は「(後に打消しの語を伴って)万が一にも。決して」の意味で、後者の例文は「十分に」の意味で使用しています。

 

 

以上が「万万(万々)の読み方と意味、”えのき”と”なつ”正しいのは?」でした。

 

 

3.まとめ

これまで説明したことをまとめますと、

  • 万万(万々)の正しい読み方は「まんまん」「ばんばん」の両方。
  • 万万(万々)(まんまん)は「いろいろ/全て。一切」の意味。
  • 万万(万々)(ばんばん)は「(後に打消しの語を伴って)万が一にも。決して/十分に」の意味。

 

 

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