さて日常的に使われるもので「万端」という言葉があります。
この万端に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
万端がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは万端の読み方と意味、「まんたん」と「ばんたん」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.万端の正しい読み方は「まんたん」「ばんたん」?
では万端の正しい読み方は、「まんたん」「ばんたん」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、万端の正しい読み方は「ばんたん」になります。
万端の”万”は「よろず」「まん」「ばん」と読むことができますが、
万端は「ばんたん」と読むのが正しく、「まんたん」と読むのは間違いです。
また万端(ばんたん)のように「万(ばん)」が用いられている言葉には、
「万象(ばんしょう)・万歳(ばんざい)・万策(ばんさく)・万事(ばんじ)」などがあります。
万端(ばんたん)のように「端(たん)」が用いられている言葉には、
「端子(たんし)・発端(ほったん)・先端(せんたん)・両端(りょうたん)」などがあります。
次の章で万端の意味と類義語について解説していきます。
2.万端の意味と類義語について
では万端の意味と類義語について見ていきましょう。
まず万端は「ある事に関わるすべての事柄。また、あらゆる方法・手段のこと/すべてが整っていること」の意味として用いられています。
万端を用いた例文としては、「万端心得ている」や、
「明日の準備は万端だ」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「ある事に関わるすべての事柄」の意味で、
後者の例文は「すべてが整っていること」の意味で使用しています。
また万端の類義語としては、「周到(しゅうとう)・克明(こくめい)・細心(さいしん)・入念(にゅうねん)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても万端と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「万端の読み方と意味、”まんたん”と”ばんたん”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 万端の正しい読み方は「ばんたん」で、「まんたん」は間違い。
- 万端は「ある事に関わるすべての事柄。また、あらゆる方法・手段のこと/すべてが整っていること」の意味。
- 万端の類義語には、「周到・克明・細心・入念」などがある。