さて日常的に使われることはあまりないですが、「耽読」という言葉があります。
この耽読に使用されている漢字(特に”耽”)は普段はあまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは耽読の読み方と意味、「たんどく」と「ちんどく」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.耽読の正しい読み方は「たんどく」「ちんどく」?
では耽読の正しい読み方は、「たんどく」「ちんどく」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、耽読の正しい読み方は「たんどく」になります。
耽読の”耽”は「ふけ(る)」「たん」と読むことはできますが、
「ちん」と読むことはできないので、耽読を「ちんどく」と読むのは間違いです。
また耽読(たんどく)のように「耽(たん)」が用いられている言葉には、
「耽美(たんび)・耽湎(たんめん)・耽溺(たんでき)・耽楽(たんらく)」などがあります。
耽読(たんどく)のように「読(どく)」が用いられている言葉には、
「読了(どくりょう)・音読(おんどく)・読者(どくしゃ)・読書(どくしょ)」などがあります。
次の章で耽読の意味と類義語について解説していきます。
2.耽読の意味と類義語について
では耽読の意味と類義語について見ていきましょう。
まず耽読は「読み耽(ふけ)ること。夢中になって読むこと」の意味として用いられています。
耽読を用いた例文としては、「夜遅くまで小説を耽読する」や、
「昔はよく徹夜で本を耽読したものだ」のような使い方で用いられています。
また耽読の類義語としては、「耽溺(たんでき)・熟読(じゅくどく)・愛読(あいどく)・精読(せいどく)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても耽読と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「耽読の読み方と意味、”たんどく”と”ちんどく”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 耽読の正しい読み方は「たんどく」で、「ちんどく」は間違い。
- 耽読は「読み耽ること。夢中になって読むこと」の意味。
- 耽読の類義語には、「耽溺・熟読・愛読・精読」などがある。