さて日常的に使われることはあまりないですが、「大欲」という言葉があります。
この大欲に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
大欲がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは大欲の読み方と意味、「たいよく」と「だいよく」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.大欲の正しい読み方は「たいよく」「だいよく」?
では大欲の正しい読み方は、「たいよく」「だいよく」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、大欲の正しい読み方は「たいよく」「だいよく」の両方になります。
大欲の”大”は「おお(きい)」「だい」「たい」と読むことができます。
ただ一般的には大欲は「たいよく」と読むことがほとんどです。
また大欲(たいよく)のように「大(たい)」が用いられている言葉には、
「大器(たいき)・大気(たいき)・大局(たいきょく)・大義(たいぎ)」などがあります。
大欲(だいよく)のように「大(だい)」が用いられている言葉には、
「偉大(いだい)・甚大(じんだい)・絶大(ぜつだい)・最大(さいだい)」などがあります。
次の章で大欲の意味と類義語について解説していきます。
2.大欲の意味と類義語について
では大欲の意味と類義語について見ていきましょう。
まず大欲は「強い欲望。非常に欲の深いこと。また、そのような人のこと」の意味として用いられています。
大欲を用いた例文としては、「彼は大欲により破滅した」や、
「大欲は無欲に似たり」のような使い方で用いられています。
後者の「大欲は無欲に似たり」というのはことわざで、「大きな欲を持っている者は、小さな利益には関心を示さないため、一見すると無欲に見える」という意味になります。
また大欲の類義語としては、「欲深(よくふか)・胴欲(どうよく)・多欲(たよく)・守銭奴(しゅせんど)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても大欲と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「大欲の読み方と意味、”たいよく”と”だいよく”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 大欲の正しい読み方は「たいよく」「だいよく」の両方。
- 大欲は「強い欲望。非常に欲の深いこと。また、そのような人のこと」の意味。
- 大欲の類義語には、「欲深・胴欲・多欲・守銭奴」などがある。