さて日常的に使われることはほとんどないですが、「弑逆」という言葉があります。
この弑逆に使用されている漢字(特に”弑”)は普段はあまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは弑逆の読み方と意味、「しいぎゃく」と「さつぎゃく」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.弑逆の正しい読み方は「しいぎゃく」「さつぎゃく」?
では弑逆の正しい読み方は、「しいぎゃく」「さつぎゃく」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、弑逆の本来の読み方は「しぎゃく」でしたが、
いま現在では「しいぎゃく」と「しぎゃく」のどちらでも問題はありません。
弑逆の”弑”は「し」「しい」と読むことができますが、「さつ」と読むことはできず、弑逆を「さつぎゃく」と読むのは間違いです。
弑逆を「しいぎゃく」と読むのは本来の読み方ではなく、
この「しいぎゃく」は”慣用読み”と呼ばれる読み方になります。
慣用読みというのは、誤った読み方の人が増えて広く定着したことで、
その誤った読み方についても間違いではないとされた読みのことです。
簡単に言えば、弑逆を「しいぎゃく」と間違って読む人が増えたために、
「しいぎゃく」でも「しぎゃく」でも正しい読み方ということにしよう!となったわけです。
なのでいま現在での弑逆の読み方としては、「しいぎゃく」と「しぎゃく」はどちらも正しい読み方となります。
ただ一般的には弑逆は「しいぎゃく」と読むことが多いです。
次の章で弑逆の意味と類義語について解説していきます。
2.弑逆の意味と類義語について
では弑逆の意味と類義語について見ていきましょう。
まず弑逆は「主君や親を殺すこと」の意味として用いられています。
弑逆を用いた例文としては、「弑逆は許されないことだ」や、
「主君を弑逆するという暴挙にでた」のような使い方で用いられています。
また弑逆の類義語としては、「殺生(せっしょう)・天誅(てんちゅう)・殺傷(さっしょう)・凶行(きょうこう)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても弑逆と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「弑逆の読み方と意味、”しいぎゃく”と”さつぎゃく”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 「しぎゃく」が本来の読み方で、「しいぎゃく」は慣用読み。
- 弑逆の読み方は、「しいぎゃく」「しぎゃく」のどちらでも正しい。
- 弑逆は「主君や親を殺すこと」の意味。
- 弑逆の類義語には、「殺生・天誅・殺傷・凶行」などがある。