さて日常的に使われることはあまりないですが、「漸次」という言葉があります。
この漸次に使用されている漢字(特に”漸”)は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは漸次の読み方と意味、「ぜんじ」と「ざんじ」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.漸次の正しい読み方は「ぜんじ」「ざんじ」?
では漸次の正しい読み方は、「ぜんじ」「ざんじ」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、漸次の正しい読み方は「ぜんじ」になります。
漸次の”漸”は「ようや(く)」「ぜん」「ざん」と読むことができますが、
漸次は「ぜんじ」と読むのが正しく、「ざんじ」と読むのは間違いです。
「ざんじ」というのは、”暫時”と書き表されるため注意が必要です。
また漸次(ぜんじ)のように「漸(ぜん)」が用いられている言葉には、
「漸進(ぜんしん)・漸増(ぜんぞう)・西漸(せいぜん)・漸落(ぜんらく)」などがあります。
次の章で漸次の意味と類義語について解説していきます。
2.漸次の意味と類義語について
では漸次の意味と類義語について見ていきましょう。
まず漸次は「だんだん。次第に」の意味として用いられています。
漸次を用いた例文としては、「ケガは漸次快方に向かっている」や、
「漸次東の空が明るくなってきた」のような使い方で用いられています。
また漸次の類義語としては、「刻々(こくこく)・次第(しだい)・逐次(ちくじ)・順次(じゅんじ)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても漸次と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「漸次の読み方と意味、”ぜんじ”と”ざんじ”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 漸次の正しい読み方は「ぜんじ」で、「ざんじ」は間違い。
- 漸次は「だんだん。次第に」の意味。
- 漸次の類義語には、「刻々・次第・逐次・順次」などがある。