さて日常的に使われるもので「愛敬」という言葉があります。
この愛敬に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
愛敬がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは愛敬の読み方と意味、「あいぎょう」と「あいけい」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
では愛敬の正しい読み方は、「あいぎょう」「あいけい」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、愛敬の正しい読み方は「あいぎょう」「あいけい」「あいきょう」になります。
愛敬の”敬”は「うやま(う)」「けい」「きょう」と読むことができます。
一般的には愛敬は「あいけい」と読むことが多く、「あいきょう」は”愛嬌”と書き表されることが多いです。
ただ愛敬は「あいぎょう」「あいけい」「あいきょう」のどれで読むかによって、意味が少し異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また”敬”の読み方は「きょう」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「ぎょう」という読み方をすることはできません。
愛敬のように「あいきょう」ではなく、「あいぎょう」と濁って読むのは、日本語の「連濁(れんだく)」と呼ばれているものです。
連濁とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する現象のこと”を言います。
愛敬であれば、愛(あい)+敬(きょう)なので、敬(後ろの語)の語頭である清音の”きょ”が濁音の”ぎょ”に変化します。
例えば「手紙(てがみ)」や「綿毛(わたげ)」は連濁なしで読むと、
「てかみ」や「わたけ」と読むのが普通です。
もともと”紙”には「がみ」という読み方はないですし、”毛”にも「げ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では、連濁によって後ろの語頭が清音から濁音に変わるため、
「手紙(てがみ)」「綿毛(わたげ)」と濁らせて読んでいるのです。
ただすべての言葉が連濁によって濁音に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で愛敬の意味と類義語について解説していきます。
では愛敬の意味と類義語について見ていきましょう。
まず愛敬(あいぎょう)は「心から尊敬し、親しみの気持ちを持つこと/にこやかで、かわいらしいこと」の意味として用いられています。
愛敬を「あいぎょう」と読むと上記のような意味になりますが、
「あいけい」「あいきょう」と読むとそれぞれ下記のような意味となります。
愛敬を「あいけい」と読むと「心から尊敬し、親しみの気持ちを持つこと」の意味で、「あいきょう」と読むと「にこやかで、かわいらしいこと/人から好かれようとしてする振る舞いのこと」の意味になります。
このように愛敬は「あいぎょう」「あいけい」「あいきょう」のどれで読むかによって、意味が少し異なるので覚えておきましょう。
愛敬を用いた例文としては、「私は彼を愛敬(あいけい、あいぎょう)している」や、「愛敬(あいきょう)を振りまく」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「心から尊敬し、親しみの気持ちを持つこと」の意味で、
後者の例文は「人から好かれようとしてする振る舞いのこと」の意味で使用しています。
また愛敬の類義語としては、「愛想(あいそ)・畏敬(いけい)・尊敬(そんけい)・体裁(ていさい)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても愛敬と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「愛敬の読み方と意味、”あいぎょう”と”あいけい”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、