さて日常的に使われるもので「稟議」という言葉があります。
この稟議に使用されている漢字(特に”稟”)は普段はあまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは稟議の読み方と意味、「ひんぎ」と「りんぎ」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.稟議の正しい読み方は「ひんぎ」「りんぎ」?
では稟議の正しい読み方は、「ひんぎ」「りんぎ」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、稟議の本来の読み方は「ひんぎ」でしたが、
いま現在では「ひんぎ」と「りんぎ」のどちらでも問題はありません。
稟議の”稟”は「う(ける)」「ひん」「りん」と読むことができます。
稟議を「りんぎ」と読むのは本来の読み方ではなく、
この「りんぎ」は”慣用読み”と呼ばれる読み方になります。
慣用読みというのは、誤った読み方の人が増えて広く定着したことで、
その誤った読み方についても間違いではないとされた読みのことです。
簡単に言えば、稟議を「りんぎ」と間違って読む人が増えたために、
「ひんぎ」でも「りんぎ」でも正しい読み方ということにしよう!となったわけです。
なのでいま現在での稟議の読み方としては、「ひんぎ」と「りんぎ」はどちらも正しい読み方となります。
ただ一般的には稟議は「りんぎ」と読むことがほとんどです。
(ちなみに稟議書を「ひんぎしょ」と読むのは間違いで、「りんぎしょ」とだけ読みます)
次の章で稟議の意味と類義語について解説していきます。
2.稟議の意味と類義語について
では稟議の意味と類義語について見ていきましょう。
まず稟議は「官庁・会社などで、会議を開く手間を省(はぶ)くために、係の者が案を作成して関係者に回覧し、承認を求めること」の意味として用いられています。
稟議のための書類(=起案書)のことを”稟議書(りんぎしょ)”と言います。
稟議を用いた例文としては、「全員の稟議が終了していない」や、
「その稟議が決裁された」のような使い方で用いられています。
また稟議の類義語としては、「合議(あいぎ)・根回し(ねまわし)・すり合わせ・ブリーフィング」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても稟議と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「稟議の読み方と意味、”ひんぎ”と”りんぎ”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 「ひんぎ」が本来の読み方で、「りんぎ」は慣用読み。
- 稟議の読み方は、「ひんぎ」「りんぎ」のどちらでも正しい。
- 稟議は「官庁・会社などで、会議を開く手間を省くために、係の者が案を作成して関係者に回覧し、承認を求めること」の意味。
- 稟議の類義語には、「合議・根回し・すり合わせ・ブリーフィング」などがある。