さて日常的に使われることはあまりないですが、「萎靡」という言葉があります。
この萎靡に使用されている漢字(特に”靡”)は普段はあまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは萎靡の読み方と意味、「いひ」と「いび」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.萎靡の正しい読み方は「いひ」「いび」?
では萎靡の正しい読み方は、「いひ」「いび」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、萎靡の正しい読み方は「いび」になります。
萎靡の”萎”は「な(える)」「い」、”靡”は「なび(く)」「ひ」「び」と読むことができますが、萎靡は「いび」と読むのが正しく、「いひ」と読むのは間違いです。
また萎靡(いび)のように「萎(い)」が用いられている言葉は、
萎靡の他には「萎縮(いしゅく)」しか見つけることができませんでした。
萎靡(いび)のように「靡(び)」が用いられている言葉には、
「奢靡(しゃび)・風靡(ふうび)・淫靡(いんび)・靡然(びぜん)」などがあります。
次の章で萎靡の意味と類義語について解説していきます。
2.萎靡の意味と類義語について
では萎靡の意味と類義語について見ていきましょう。
まず萎靡は「萎(な)えてしおれること。衰えて弱ること」の意味として用いられています。
萎靡を用いた例文としては、「萎靡沈滞する」や、「その勢力は萎靡していき、そのまま消滅した」のような使い方で用いられています。
また萎靡の類義語としては、「劣化(れっか)・衰微(すいび)・斜陽(しゃよう)・衰退(すいたい)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても萎靡と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「萎靡の読み方と意味、”いひ”と”いび”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 萎靡の正しい読み方は「いび」で、「いひ」は間違い。
- 萎靡は「萎えてしおれること。衰えて弱ること」の意味。
- 萎靡の類義語には、「劣化・衰微・斜陽・衰退」などがある。