人形の読み方と意味、「ひとがた」と「にんぎょう」正しいのは？

このページでは人形の読み方と意味、「ひとがた」と「にんぎょう」どちらが正しいのかを解説しています。

１．人形の正しい読み方は「ひとがた」「にんぎょう」？

結論から言ってしまうと、人形の正しい読み方は「ひとがた」「にんぎょう」の両方になります。

人形の”人”は「ひと」「にん」「じん」、”形”は「かたち」「かた」「けい」「ぎょう」と読むことができます。

一般的には人形は「にんぎょう」と読むことが多いです。

ただ人形は「ひとがた」「にんぎょう」のどちらで読むかによって、意味が異なるので注意が必要です。

（次の章でそれぞれの意味について解説していきます）

また”形”の読み方は「かた」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「がた」という読み方をすることはできません。

人形のように「ひとかた」ではなく、「ひとがた」と濁って読むのは、日本語の「連濁（れんだく）」と呼ばれているものです。

連濁とは、”２つの語が結びついて１つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する現象のこと”を言います。

人形であれば、人（ひと）＋形（かた）なので、形（後ろの語）の語頭である清音の”か”が濁音の”が”に変化します。

例えば「手紙（てがみ）」や「綿毛（わたげ）」は連濁なしで読むと、
「てかみ」や「わたけ」と読むのが普通です。

もともと”紙”には「がみ」という読み方はないですし、”毛”にも「げ」という読み方は存在しません。

ですが日本語では、連濁によって後ろの語頭が清音から濁音に変わるため、
「手紙（てがみ）」「綿毛（わたげ）」と濁らせて読んでいるのです。

ただすべての言葉が連濁によって濁音に変化するわけではないので、注意してください。

次の章で人形の意味について解説していきます。

人形（ひとがた）は「人間の形をしたもの/禊（みそぎ）や祓（はら）えに使う、人の形をした紙のこと/人相（にんそう）書きのこと」の意味として用いられています。

人形を「ひとがた」と読むと上記のような意味になりますが、「にんぎょう」と読むと「土・木・布などで人の姿に似せて作ったもの/自分の意志で行動することができない人のこと」の意味となります。

このように人形は「ひとがた」「にんぎょう」のどちらで読むかによって、意味が異なるので覚えておきましょう。

人形を用いた例文としては、「人形（ひとがた）に災いを移す」や、
「彼はまるで人形（にんぎょう）のようだ」のような使い方で用いられています。

前者の例文は「禊や祓えに使う、人の形をした紙のこと」の意味で、
後者の例文は「自分の意志で行動することができない人のこと」の意味で使用しています。

以上が「人形の読み方と意味、”ひとがた”と”にんぎょう”正しいのは？」でした。

これまで説明したことをまとめますと、