さて日常的に使われることはあまりないですが、「咎人」という言葉があります。
この咎人に使用されている漢字(特に”咎”)は普段はあまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは咎人の読み方と意味、「とがびと」と「とがにん」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.咎人の正しい読み方は「とがびと」「とがにん」?
では咎人の正しい読み方は、「とがびと」「とがにん」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、咎人の正しい読み方は「とがにん」になります。
咎人の”咎”は「とが(める)」「きゅう」、”人”は「ひと」「にん」「じん」(連濁により「びと」)と読むことができますが、咎人を「とがびと」と読むのは間違いです。
(連濁とは、2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する現象のこと)
ただ漫画・アニメなどでは咎人をあえて「とがびと」と読んでいることもありますが、一般的には咎人は「とがにん」と読むのが正しいので覚えておきましょう。
次の章で咎人の意味と類義語について解説していきます。
2.咎人の意味と類義語について
では咎人の意味と類義語について見ていきましょう。
まず咎人は「罪を犯した人のこと。罪人のこと」の意味として用いられています。
咎人を用いた例文としては、「咎人のように扱う」や、
「彼は咎人であるという自覚がない」のような使い方で用いられています。
また咎人の類義語としては、「凶手(きょうしゅ)・盗人(ぬすっと)・戦犯(せんぱん)・下手人(げしゅにん)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても咎人と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「咎人の読み方と意味、”とがびと”と”とがにん”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 咎人の正しい読み方は「とがにん」で、「とがびと」は間違い。
- 咎人は「罪を犯した人のこと。罪人のこと」の意味。
- 咎人の類義語には、「凶手・盗人・戦犯・下手人」などがある。