結論から言ってしまうと、添付の正しい読み方は「てんぷ」になります。
添付の”添”は「そ(える)」「てん」と読むことはできますが、
「そう」と読むことはできないので、添付を「そうふ」と読むのは間違いです。
「そうふ」というのは、”送付”と書き表されるため注意が必要です。
また添付の”付”の読み方は「ふ」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「ぷ」という読み方をすることはできません。
添付のように「てんふ」ではなく、「てんぷ」と変化して読むのは、日本語の「半濁音化(はんだくおんか)」と呼ばれているものです。
半濁音化とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭(ハ行音)がパ行音に変化する現象のこと”を言います。
このパ行音(パ・ピ・プ・ペ・ポ)のことを”半濁音(はんだくおん)”と呼びます。
添付であれば、添(てん)+付(ふ)なので、付(後ろの語)の語頭である”ふ”が半濁音の”ぷ”に変化します。
例えば「卵白(らんぱく)」や「分布(ぶんぷ)」は半濁音化なしで読むと、
「らんはく」や「ぶんふ」と読むのが普通です。
もともと”白”には「ぱく」という読み方はないですし、”布”にも「ぷ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では半濁音化によって半濁音(パ行音)に変化するため、
「卵白(らんぱく)」「分布(ぶんぷ)」と変化させて読んでいるのです。
ただすべての言葉が半濁音化によって半濁音(パ行音)に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で添付の意味について解説していきます。
添付は「書類やメールなどに補足・関連するものを添(そ)えること」の意味として用いられています。
”添える”というのは、「そばに置く。一緒に置く」という意味です。
添付と意味が似ているものに「貼付(ちょうふ)」という言葉がありますが、貼付は「貼り付けること」の意味として使用されています。
貼付は糊(のり)などで書類や台紙に実際に何かを貼り付けるときに用いられ、添付は実際に糊で貼り付けるのではなく、書類などに情報を補うときに用いられています。
添付を用いた例文としては、「メールに写真を添付する」や、「書類の別紙としてグラフを添付する」のような使い方で用いられています。
例えばメールを作成するときに文章だけでは意味が伝わらない場合には、
そのメールに写真などを付けて送りますが、このときは”添付”が用いられます。
書類作成のときにも”添付”という言葉を使用しますが、
グラフや写真を切り取って糊などで書類に貼り付ける場合には”貼付”となります。
ですが書類にグラフや写真をクリップやホチキスなどで添えている場合は、
貼付ではなく”添付”という言葉が用いられます。
なので添付と貼付の使い分けとしては、糊などで実際に貼り付けているかどうかとなります。
糊などで貼り付けている場合には「貼付」を用いて、糊などで貼り付けていなければ「添付」が用いられます。
以上が「添付の読み方と意味、”そうふ”と”てんぷ”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど