さて日常的に使われるもので「発足」という言葉があります。
この発足に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
発足がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは発足の読み方と意味、「ほっそく」と「はっそく」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.発足の正しい読み方は「ほっそく」「はっそく」?
では発足の正しい読み方は、「ほっそく」「はっそく」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、発足の本来の読み方は「はっそく」でしたが、
いま現在では「ほっそく」と「はっそく」のどちらでも問題はありません。
発足の”発”は「はつ」「ほつ」と読むことができます。
発足を「ほっそく」と読むのは本来の読み方ではなく、
この「ほっそく」は”慣用読み”と呼ばれる読み方になります。
慣用読みというのは、誤った読み方の人が増えて広く定着したことで、
その誤った読み方についても間違いではないとされた読みのことです。
簡単に言えば、発足を「ほっそく」と間違って読む人が増えたために、
「ほっそく」でも「はっそく」でも正しい読み方ということにしよう!となったわけです。
なのでいま現在での発足の読み方としては、「ほっそく」と「はっそく」はどちらも正しい読み方となります。
ただ一般的には発足は「ほっそく」と読むことがほとんどです。
また発足の”発”の読み方は「はつ」「ほつ」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「はっ」「ほっ」という読み方をすることはできません。
発足のように「はつそく」「ほつそく」ではなく、「はっそく」「ほっそく」と変化して読むのは、日本語の「促音化(そくおんか)」と呼ばれているものです。
促音化とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語(カ行・サ行・タ行・パ行)の前に付いた音が「っ」(これを促音という)に変化する現象のこと”を言います。
発足であれば、発(はつ・ほつ)+足(そく)なので、足(後ろの語)の前に付いた音である”つ”が促音の”っ”に変化します。
次の章で発足の意味と類義語について解説していきます。
2.発足の意味と類義語について
では発足の意味と類義語について見ていきましょう。
まず発足は「団体や組織などが作られ、活動し始めること/出発や門出(かどで)のこと」の意味として用いられています。
発足を用いた例文としては、「大学で新しいサークルを発足する」や、
「田舎の実家から都会へと発足する」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「団体や組織などが作られ、活動し始めること」の意味で、後者の例文は「出発や門出のこと」の意味で使用しています。
ただし発足を用いるときは、一般的に「団体や組織などが作られ、活動し始めること」の意味で使われることがほとんどです。
また発足の類義語としては、「創立(そうりつ)・開設(かいせつ)・設立(せつりつ)・開始(かいし)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても発足と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「発足の読み方と意味、”ほっそく”と”はっそく”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 「はっそく」が本来の読み方で、「ほっそく」は慣用読み。
- 発足の読み方は、「ほっそく」「はっそく」のどちらでも正しい。
- 発足は「団体や組織などが作られ、活動し始めること/出発や門出のこと」の意味。
- 発足の類義語には、「創立・開設・設立・開始」などがある。