結論から言ってしまうと、月極の正しい読み方は「つきぎめ」になります。
月極の”極”は「きわ(める)」「き(める)」「きょく」「ごく」と読むことができますが、月極を「げっきょく」と読むのは間違いです。
また”極”の読み方は「き(め)」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「ぎ(め)」という読み方をすることはできません。
月極のように「つききめ」ではなく、「つきぎめ」と濁って読むのは、日本語の「連濁(れんだく)」と呼ばれているものです。
連濁とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する現象のこと”です。
月極であれば、月(つき)+極(きめ)なので、極(後ろの語)の語頭である清音の”き”が濁音の”ぎ”に変化します。
例えば「手紙(てがみ)」や「綿毛(わたげ)」は連濁なしで読むと、
「てかみ」や「わたけ」と読むのが普通です。
もともと”紙”には「がみ」という読み方はないですし、”毛”にも「げ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では連濁によって後ろの語頭が清音から濁音に変わるため、
「手紙(てがみ)」「綿毛(わたげ)」と濁らせて読んでいるのです。
ただすべての言葉が連濁によって濁音に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で月極の意味について解説していきます。
月極は「1ヶ月を単位として契約を決めること。また、その契約のこと」の意味として用いられています。
月極を用いた例文としては、「あそこの駐車場を月極契約している」や、「月極めで新聞をとる」のような使い方で用いられています。
駐車場を月極契約しているというのは、月々のお金を支払ってそこに車を駐車させているということです。
ですので月極駐車場に駐車している車は、どれも月極契約をして駐車している車となります。
もともと月極の”極”という字は「極(き)める」という読み方もされていて、
「極(き)める」は「約束する」の意味として使用されていました。
ですが、いま現在では”極”という字は「極(き)める」とは読まなくなり、
「極(きわ)める」や「極(きょく)」という読み方の方が一般的です。
だから月極を「つきぎめ」ではなく、「げっきょく」と間違えて読んでしまう人も増えたんですね。
また最近では、月極以外に”月決”と書かれた駐車場を見かけることも多くなりました。
月極と月決の駐車場は漢字は違いますが、意味的にはほとんど同じものです。
いまでは月極と書くよりも月決と書かれている方がその意味を理解しやすいですよね。
以上が「月極の読み方と意味、”げっきょく”と”つきぎめ”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど