さて日常的に使われるもので「荒ぶ」という言葉があります。
この荒ぶに用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
荒ぶがどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは荒ぶの読み方と意味、「あらぶ」と「すさぶ」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.荒ぶの正しい読み方は「あらぶ」「すさぶ」?
では荒ぶの正しい読み方は、「あらぶ」「すさぶ」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、荒ぶの正しい読み方は「あらぶ」「すさぶ」の両方になります。
荒ぶの”荒”は「あら(い)」「あ(れる)」「すさ(む)」「こう」と読むことができます。
一般的には荒ぶは「すさぶ」と読むことがほとんどです。
ただ荒ぶは「あらぶ」「すさぶ」のどちらで読むかによって、意味が異なるので注意が必要です。
次の章で荒ぶの意味と類義語について解説していきます。
2.荒ぶの意味と類義語について
では荒ぶの意味と類義語について見ていきましょう。
まず荒ぶ(あらぶ)は「暴れること/荒れること/気持ちが離れること。疎遠(そえん)になること」の意味として用いられています。
荒ぶを「あらぶ」と読むと上記のような意味になりますが、「すさぶ」と読むと「(生活・心などの)ゆとりやうるおいなどがなくなること/(雨・風などが)荒れ狂うこと」の意味となります。
このように荒ぶは「あらぶ」「すさぶ」のどちらで読むかによって、意味が異なるので覚えておきましょう。
荒ぶを用いた例文としては、「生活が荒(すさ)ぶ」や、
「風が吹き荒(すさ)ぶ」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「(生活・心などの)ゆとりやうるおいなどがなくなること」の意味で、後者の例文は「(雨・風などが)荒れ狂うこと」の意味で使用しています。
また荒ぶの類義語としては、「退廃(たいはい)・荒廃(こうはい)・乱雑(らんざつ)・荒天(こうてん)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても荒ぶと意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「荒ぶの読み方と意味、”あらぶ”と”すさぶ”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 荒ぶの正しい読み方は「あらぶ」「すさぶ」の両方。
- 荒ぶ(あらぶ)は「暴れること/荒れること/気持ちが離れること。疎遠になること」の意味。
- 荒ぶ(すさぶ)は「(生活・心などの)ゆとりやうるおいなどがなくなること/(雨・風などが)荒れ狂うこと」の意味。
- 荒ぶの類義語には、「退廃・荒廃・乱雑・荒天」などがある。